ロッテでは小沼と佐藤奨が育成から支配下へ、残り3枠の戦いに
高校時代の佐藤奨真(関東一)
2月1日のキャンプインから3月24日の開幕1軍メンバーが発表されるまでに、今年も多くの選手が育成契約から支配下登録を勝ち取った。春季キャンプやオープン戦でのアピールが実った、というのは言うまでもない。さて、各球団の育成契約選手はオープン戦でどのような結果を残したのかを振り返ってみたい。
ロッテは小沼 健太投手(東総工出身)と佐藤 奨真投手(関東一出身)の2人の育成契約選手がオープン戦で出場機会を得た。
小沼は2020年育成ドラフト2位で指名を受け、茨城アストロプラネッツからロッテへと入団した右腕。ルーキーイヤーだった昨シーズンは2軍で34試合に登板。主に守護神として起用され0勝2敗18セーブ、防御率2.86の成績を残し、最多セーブに輝いた。ファーム日本選手権では最終回に逆転を許したものの、1年目としては上々の成績だった。
今春季キャンプでは1軍に相当するA組に振り分けられ、オープン戦にも3試合に登板。そこでは3試合のうち2試合で失点するも、開幕前の支配下登録を勝ち取った。
佐藤奨は2020年育成ドラフト4位で指名を受け、専修大からロッテへと入団した左腕。小沼とはドラフト同期にあたる。ルーキーイヤーだった昨シーズンは2軍で17試合に登板し7勝5敗、防御率3.50と先発での起用で、まずまずの成績を残していた。
小沼と違い春季キャンプでは2軍に相当するB組スタートだったが、練習試合では4試合の登板で6回無失点と好投。特に岩下 大輝投手(星稜出身)の代役として登板した2月20日のヤクルト戦では3回無安打無失点と猛アピールを見せた。その後のオープン戦でも3試合で防御率0.00と結果を残し小沼と同時に支配下登録された。開幕1軍入りは逃したものの、2軍では3回無失点と好スタートを切っている。
現在、ロッテの支配下登録人数は67人となっており、あと3人の枠が空いている。育成契約選手は投手が3人、野手が2人の外国人選手を含めて6人の合計9人。7月31日の登録期限まで争いは続く。
<オープン戦で出場機会のあったロッテの育成契約選手>
小沼 健太
3試合(3.1回) 奪三振0 与四球1 防御率5.40
佐藤 奨真
3試合(3.1回) 奪三振2 与四球1 防御率0.00
(記事=勝田 聡)