昨春センバツ出場の大崎にいる181センチの注目左腕、春季大会でリベンジ目指す
勝本 晴彦(大崎)
組み合わせ
・春季長崎県大会のトーナメント表
・ベスト8以降のトーナメント表
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■【選手名鑑】長崎県の注目選手
第150回九州地区高校野球長崎大会の組み合わせが発表された。センバツに出場する長崎日大をのぞいたチームが、3月26日から九州の頂点を目指して「春の陣」を戦う。
1年から注目された左腕が、ラストイヤーに燃えている。長崎大崎の左腕、勝本 晴彦投手(3年)。流れるようなきれいなフォームが持ち味で、将来性を感じさせる左腕だ。140キロを超す剛速球はないが、切れのある直球と、カットボール、スライダーが武器。「今中2世」とも言われ、中日で活躍した今中慎二投手のフォームに似ている。
1年秋の九州大会の決勝の舞台で福岡大大濠(福岡)相手に4安打1失点の完投勝利を挙げてその名をとどろかせた。2年春には背番号「11」でセンバツに出場したが、初戦敗退して勝本自身は甲子園のマウンドに立つことはなかった。リベンジを誓った夏は、決勝でリリーフ登板しながら逆転を許して、夏甲子園にも届かなかった。
再びセンバツ甲子園を目指した昨年の秋も、県大会の準々決勝で優勝した長崎海星相手に先発しながら10失点で敗戦。2回戦では長崎総科大附相手に7安打完封して勢いに乗っていたはずだったが、またも甲子園は遠のいた。
甲子園のマウンドへ、もう3年夏しかない。そのラストチャンスに向けての大事な試金石となる春の大会だけに、夏に向けての手応えをつかみたいところだ。初戦は3月29日予定。相手は長崎北陽台と長崎工の勝者となっている。
181センチ、65キロ。福江少年野球から、福江中を経て大崎へ。中学3年では長崎選抜にも選ばれた。五島商(現・五島海陽)野球部だった父と、イトーヨーカドーのバレーボール部だった171センチの母をもつ「サラブレッド」でもある。
全国舞台のデビューに向けて、この大会を「収穫の春」にするつもりだ。