News

今季3勝0敗の金久保などヤクルト投打の新戦力

2021.05.11

今季3勝0敗の金久保などヤクルト投打の新戦力 | 高校野球ドットコム
高校時代の金久保優斗(東海大市原望洋)

 今シーズンも新戦力が躍動している。なにも新戦力というのは、佐藤輝明(阪神)や早川隆久(楽天)といった新人、梶谷隆幸(巨人)や近藤弘樹(ヤクルト)といった移籍選手、そしてオスナ(ヤクルト)やスモーク(巨人)といった新外国人だけではない。

 昨シーズンまでは一軍での戦力となっていなかったが、今シーズンに入ってからブレイクしつつある選手も複数いる。在籍2年目以降の”新戦力”を各球団ごとに紹介したい。

 昨シーズンは最下位と苦しんだヤクルトが上位争いに顔を出している。そのなかで先発ローテーションに定着したのが、高卒4年目の金久保優斗だ。

 2017年ドラフト4位で指名され東海大市原望洋高からヤクルトへと入団した右腕は、入団後に右ひじの手術を行った。その後リハビリ経て、3年目の昨シーズンに一軍デビューを果たすも、白星を掴むことはできなかった。

 しかし今シーズンは開幕3カード目から先発ローテーションに入り、ここまで5試合(先発4試合)の登板で3勝0敗、防御率1.85と主戦級の結果を残している。小川泰弘につづく生え抜きの先発ローテーション投手がなかなかでてこなかったなか、救世主となりそうだ。

 野手では松本友が光る。松本は東福岡高、明治学院大、BC福井と歩み2018年育成ドラフト2位で指名を受けヤクルトに入団した内野手。昨年7月に支配下登録され一軍では9試合に出場した。

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響で青木宣親らが登録を抹消された3月31日に一軍登録されると、ここまで19試合の出場で打率.379(29打数11安打)と存在感を見せている。離脱した選手の復帰やオスナ、サンタナといった新外国人選手が合流後も一軍に帯同しており、ベンチからの信頼度は高い。

 内外野を守れるユーテリティー性に走力、そして打撃力も備わってくれば、終盤の勝負どころでベンチの采配に幅が出る。青木らの離脱後に大崩れしなかったのは、松本の存在も大きかった。

 このように投手では金久保、野手では松本友が”新戦力”としてチームに欠かせない存在となった。ただ、シーズンは長い。彼らが年間を通して一軍で戦い抜けるかはまだ未知数。これから先、調子を落とすことなく戦力となり続けることができるか注目が集まる。

<成績>
金久保優斗
5試合 3勝0敗 24.1回 18奪三振 防御率1.85

松本友
19試合 打率.379(29打数11安打) 0本 打点1

※数字は2021年5月9日終了時点

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>