宮崎選抜としてU18代表に好投!戸郷翔征の高校時代
戸郷翔征
セ・リーグでは熾烈な新人王争いが行われている。巨人の戸郷翔征、広島の森下暢仁、ヤクルトの清水昇。今回は高卒2年目ながら常勝・巨人軍で先発ローテーションを確実なものにしつつある戸郷の高校最後の夏を振り返りたい。
戸郷翔征(聖心ウルスラ 2018)
2回戦 4対3 都城農
3回戦 10対4 宮崎西
準々決勝 2対6 日章学園
戸郷は2年夏に甲子園を経験している。1回戦の早稲田佐賀戦で毎回の11奪三振を奪う完投勝ち。2回戦では聖光学院を相手に4対5で敗れるが140キロ前後の力ある直球と両サイドに変化球を投げ分ける投球で甲子園でも実力を見せてくれた。2年連続での甲子園を目指して挑んだ最後の夏。戸郷は1回戦の都城農との試合で自己最速の148キロをマーク。しかし準々決勝で13安打を浴びチームも2対6で敗れ、2度目の甲子園出場はならなかった。
夏の大会のあと、戸郷はU18日本代表には選出されなかったものの宮崎県選抜チームに選ばれU18と壮行試合で対戦。この試合で戸郷は2番手で登板し、4球団競合となった現広島・小園海斗と現中日・根尾昂、3球団競合となった藤原恭大から三振を奪うなど当時の高校生野手トップを走る打者をねじ伏せ5回と3分の1を投げて9奪三振と好投。この試合で戸郷の注目や評価が急上昇。2018年ドラフト会議で巨人から6位指名を受けてプロ入りした。
プロ入り後、1年目は2軍で好成績を残すと1軍で2試合登板し勝ち星も挙げる。セ・リーグ優勝のかかった試合でプロ初先発を任せられるなど首脳陣の期待が現れた1年目だった。そして今年、8試合を投げて6勝2敗と4つの貯金を作り、規定投球回数には至ってないが防御率2.11はリーグ2位と高卒2年目ながら圧倒的成績。現在は新人王争いに一歩リードしている状態だろう。新人王へ、そしてリーグ優勝へ。戸郷の活躍に注目していきたい。