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森下暢仁がプロ初勝利! U-18日本代表時のメンバーは誰がいた?

2020.06.30

森下暢仁がプロ初勝利! U-18日本代表時のメンバーは誰がいた? | 高校野球ドットコム
高校日本代表時の森下暢仁

 6月28日、森下暢仁(広島)がプロ初勝利をマークした。プロ2試合目の登板となった森下は中日相手に8回まで無失点と好投する。9回に入っても150キロを超えるストレートを投じるなど初完封勝利は目前だったが、最後の最後に中日打線に捕まり無念の降板。それでも8.2回3失点の内容はさすがの一言に尽きる。

 森下は練習試合で打ち込まれるケースもあったが、公式戦に入ってからは順調そのもの。2試合の登板で15.2回を投げ1勝0敗、防御率1.72、奪三振15と堂々たる成績を残している。チームでは2014年の大瀬良大地以来となる新人王へ向けて、好スタートを切ったと見ていいだろう。

 そんな森下は明治大からのプロ入りだが高校は大分商業だった。1年時には自身の機会は訪れなかったが、背番号「11」をつけ夏の甲子園でもベンチ入りしている。

 高3時には甲子園へ出場できなかったものの、8月に行われたWBSC U-18ベースボールワールドカップの日本代表に選出された。その大会で森下は3試合の登板で防御率0.00と好投。小笠原慎之介東海大相模高→中日)や高橋純平(県岐阜商→ソフトバンク)らとともに戦い2位に貢献した。

 その大会では日本代表から5人のベストナインが生まれている。佐藤世那(先発投手/仙台育英高→オリックス)、堀内謙伍(捕手/静岡高→楽天)、篠原涼(三塁手/敦賀気比高→筑波大→JXーENEOS)、平沢大河(遊撃手/仙台育英高→ロッテ)、勝俣翔貴(外野手/東海大菅生高→国際武道大→オリックス)である。

 そのうち佐藤、堀内、平沢の3人が高卒でプロ入り。勝俣が森下と同じく今年のルーキーだ。ここまでの結果を見ると堀内と平沢は現時点では一軍で実績を残しているとは言い難いく、佐藤はすでにオリックスを退団している。

 高校時代に日本代表として結果を残しても、プロ野球の世界ですぐの成功が約束されるわけではない、ということがよくわかる事例のひとつだろう。

 森下の活躍に刺激され、2015年のU-18日本代表メンバーたちが奮起することを期待したい。

<2015年U-18日本代表>
<投手>
佐藤世那仙台育英高→オリックス)※すでに退団
成田翔秋田商業高→ロッテ)
高橋樹也花巻東高→広島)
小笠原慎之介東海大相模高→中日)
上野翔太郎中京大中京高→駒沢大→三菱日立パワーシステムズ)
髙橋純平(県岐阜商業高→ソフトバンク)
森下暢仁大分商業高→明治大→広島)
勝俣翔貴東海大菅生高→国際武道大→オリックス)

<捕手>
伊藤寛士中京大中京高→法政大→JR東海)
郡司裕也仙台育英高→慶応大→中日)
堀内謙伍静岡高→楽天)

<内野手>
平沢大河仙台育英高→ロッテ)
津田翔希浦和学院高→東洋大→Honda)
清宮幸太郎早稲田実業高→日本ハム)
宇草孔基常総学院高→法政大→広島)
杉崎成輝東海大相模高→東海大→JR東日本)
篠原涼敦賀気比高→筑波大→JX-ENEOS)

<外野手>
豊田寛東海大相模高→国際武道大→日立製作所)
オコエ瑠偉(関東第一高→楽天)
舩曳海天理高→法政大→日本新薬)

(記事=勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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