今、九州が熱い!2016年ボーイズ九州代表選手たちの現在地
九州国際大付の主将・中川壱生
九州地区の春季大会は、3月下旬から各地で順次開幕する。昨年は九州国際大付が勝ち取った、春の九州王者の称号を懸けて、今年も熱戦が繰り広げられることだろう。
さて今回は、そんな九州の高校野球の中で、中学時代から実績を残し続ける選手をピックアップしていきたい。ボーイズリーグでは、2016年に九州地区の選抜チームである世界少年野球大会九州代表の遠征が行われた。その時のメンバーを振り返り、現在の活躍を追っていきたい。
瀬戸龍輝 飯塚ボーイズ/早鞆
倉崎佑真 西松ボーイズ/秀岳館
坂木克将 熊本中央ボーイズ/宮崎日大
三木健正 うるま東ボーイズ/沖縄水産
平澤侑斗 福岡粕屋ボーイズ/龍谷
中川壱生 福岡ボーイズ/九州国際大付
田浦由亮 糸島ボーイズ/秀岳館
真座勇気 浦添ボーイズ/沖縄工
森永侑希 薩摩川内ボーイズ/川内
神宮隆太 二日市ボーイズ/西日本短大付
工藤奎人 宇佐ボーイズ/明豊
武内未来 京築ボーイズ/真颯館
堀川陽平 芦屋ボーイズ/長崎日大
渡邉大輝 宮崎ボーイズ/宮崎学園
有田利輝 泗水ボーイズ/秀岳館
吉川泰生 苅田ボーイズ/瓊浦
山口太幹 北九州中央ボーイズ/自由ケ丘
田中誓哉 湯布院ボーイズ/大分商
浅田将汰 飯塚ボーイズ/有明
居石松蔭 糸島ボーイズ/秀岳館
まず上記のメンバーの中で、最も注目なのは有明の浅田将汰だ。最速148キロストレートに加えて、多彩な変化球を器用に投げ分ける完成度は高校生の中でも上位のレベル。
昨秋は、熊本県大会の1回戦で秀岳館に1対2で惜敗しただけに、春は上位進出を目指したい。
その浅田を打ち崩した秀岳館には、九州代表から4名の選手が進学した。そのうち3名はレギュラーとして名を連ねており、居石松蔭は捕手、倉崎佑真は一塁手、そしてソフトバンクホークスに入団した田浦文丸の弟である田浦由亮は遊撃手として活躍している。
福岡に目を移すと、秋には上位に進出した高校が並ぶ。中川壱生は、主将として九州国際大付の九州大会出場大きく貢献し、神宮隆太も西日本短大付の4番捕手として高校通算18本の本塁打を放っている。
また真颯館のエース・武内未来も凄い。最速146キロの直球を武器に、チームを県ベスト4まで押し上げ、対戦した高校の選手たちも口々に「キレがすごくて、とにかく速かった」と感想を漏らしたほどだ。春季大会での投球も注目だ。
ここまで実績を残すことが出来ていない選手であっても、一冬越えた春以降に一気に頭角を表す選手は毎年多くいる。潜在能力は元々高い選手たちだけに、大化けの可能性すらある。
春季大会以降の動向にも目が離せない。
(文:栗崎祐太朗)