枕崎vs鹿児島工
黒飛、値千金のタイムリー三塁打・枕崎
枕崎・横原
朝からの雨で開催が危ぶまれた中、予定より2時間40分遅れた午前11時40分に無事試合開始となった。
枕崎・横原翔太(2年)、鹿児島工・万膳歩(3年)、先発した両右腕の好投で互いにがっぷり四つに組んだ接戦となった。
春の鹿児島大会をほぼ1人で投げ抜いた枕崎・横原はチーム4強入りの立役者。3、5回以外は毎回走者を出しながらも、先頭打者を確実に打ち取り、「お家芸」の堅守にも支えられ、1度も本塁を踏ませず10回を投げ抜いた。
鹿児島工・万膳は昨秋まではベンチ外の投手。一冬の努力で春にベンチ入りをつかみ、今大会はエース番号を託される信頼を得た。7回までは3四球、エラーで走者は出すも無安打に抑え、付け入るスキを与えず、信頼に応えた。
互いに無得点のまま延長戦へ。
10回表、枕崎は一死三塁でスクイズ失敗。チャンスが潰えたかに思われたが、1番・黒飛佐介(2年)が思い切りよく初球を叩いて、ライトオーバーのタイムリー三塁打を放った。
その裏、一死から1人走者は出したが、横原が後続を断ち、1時間57分の熱戦を締めくくった。
(取材=政 純一郎)