東京学館浦安vs市川南
3年生33名全員のベンチ入りを目指す東京学館浦安が苦しみながらも初戦突破!
専大松戸、千葉商大付など実力校が揃う激戦区の千葉の第3地区。2018年の夏には西千葉大会の準優勝に輝いた東京学館浦安もその一つだ。
今年の3年生は33名。独自大会の開催が決まり、メンバー選考の判断材料として活動自粛明けに行う予定だった練習試合のほとんどが消化できなかった。その為、入れ替え可能な今年のメンバーは3年生を3つのグループに分け3試合できれば、全員ベンチ入りができるようにしたという。
試合は終盤まで引き締まった投手戦が展開された。先制したのは市川南。東京学館浦安の先発・内野 凌は無安打ながら四球と守備もミスで1点を失う。しかしその裏。4番・中川 連の左犠打ですぐさま同点に追いつき、ここから膠着状態が続いた。
試合が動いたのは7回、ここまで好投の市川南のエース・鶴亀 心が打線に捕まり4安打を浴び、終盤に重い3点を献上。その後、好機は作るも最後の一本が出ず。東京学館浦安が逃げ切った。
終盤まで苦しい戦いが強いられた東京学館浦安の橋口孝司監督は、試合中「3年生全員出るんだろ、ここで終わっていいのか?」と選手たちを奮い立たせたという。3人の投手を起用し継投を成功させた投手陣については「継投は決めていました。彼ら以外にもまだ投手はいるので、次戦はメンバーを入れ替えていきます」次戦はまた新たなメンバーで試合に挑む。一方、強豪相手に善戦した市川南の手島慎一郎監督は、「無失策なんですよ。成長が感じられました」と選手たちに労いの言葉を送った。
(記事=藤木 拓弥)