試合レポート

佐久長聖vs岡谷南

2018.07.21

第1シード佐久長聖、ノーシード岡谷南を振り切り7年連続決勝へ

 第1シードの佐久長聖に、ノーシードから勝ち上がり29年ぶりに4強入りした岡谷南が挑んだが、長聖が貫禄を見せて7年連続で決勝進出を決めた。

 準々決勝で昨年の覇者松商学園を破った岡谷南は、好投の2年生左腕・飯田武尊が先発。長聖は準々決勝で8回を投げたエース・林虹太がマウンドに上がった。

 岡谷南はその林の立ち上がりを攻め、先頭の小池龍が二塁打で出塁。四球で一、二塁としたが3番の犠打が三塁、一塁とわたり併殺。しかし走者を二塁に残し4番・五味音央が右前に落とし1点を先制した。

 すると長聖はその裏、すかさず反撃。2死二塁から4番・西藤慶人、5番・鈴木大河の連続適時打で2対1と逆転した。長聖は5回にも2番・上田勇斗、3番・上神雄三の連続適時打、さらに4番・西藤の右中間への2ランで4点を加え突き放した。

 5点を追う苦しい展開となった岡谷南は6回、内野敵失と暴投で無死二塁として1番・小池の当たりをサードが後ろへそらす間に二走がかえって1点。さらに1死三塁で内野ゴロの間に1点を加え、3点差に迫った。

 岡谷南は6回からエース・山岸勇摩を投入。山岸は打たせて取る投球で長聖に追加点を許さない好投。追い上げたい岡谷南は、7回は2死一、三塁、8回には無死一、二塁の好機を作ったが、いずれも長聖・林からあと一本が出なかった。結局林が9回、被安打6与四死球2の3失点で完投。強打の長聖打線も9安打で6点と効率よく得点した。
 岡谷南は先制したもののすぐに逆転を許し、追いかける展開になったのが痛かった。それでも得点差以上に追い上げムードが強く、最後まで長聖を苦しめた。

 

(文=小池 剛

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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