試合レポート

市川vs神戸鈴蘭台

2017.07.14

市川、7回コールドで初戦突破!

神戸鈴蘭台のエース・久保は左腕。一塁側のプレートを踏み、ヨコの変化球は曲がり幅か大きい。アウトコースに決められると左打者にとっては非常にやっかいだ。対する兵庫市川打線は初回と2回、四死球でチャンスは作ったが無得点。3回、1番から始まる好打順で馬場が一塁内野安打で出塁する。初安打は足で泥臭く稼いだ。無死一塁から続く多田は快音を残すが、打球はセカンド真正面。4-6-3と転送されてアウトカウントが2つ増えた。第1打席で唯一良い当たりを放っていた永良はセンター前安打、4番・乾は四球で歩き、この回もチャンスは作ったがあと1本が出ない。

3回までに四死球4。制球の定まらない久保は4回も四球3つで無安打にもかかわらずピンチを招く。二死満塁から多田に当ててしまい、兵庫市川が押し出し死球で先制した。打席には最もタイミングの合っている永良。ファールが4球続き、1球外れて2ボール1ストライクとなると6球目、低めのワンバウンドした投球をキャッチャー・岡田が止められない。ワイルドピッチで2点目が入ると、さらに永良は高めのストレートを叩き、左中間フェンス直撃の2点適時三塁打を放つ。序盤3回を終えて互いに無得点、久保と兵庫市川の先発マウンドに上がった背番号3の乾の投げ合いにより、均衡状態が続いていたが、大きく兵庫市川がリードした。

 試合の主導権を握った兵庫市川は5回にも柴田真の適時三塁打で加点する。この回も先頭打者、増田の出塁は死球によるもの。制球力を取り戻せない久保は、グラウンド整備を挟んだ6回にも3四死球を与えてしまい、さらに2失点。

 7点のリードを奪った兵庫市川は、7回のマウンドに初回からブルペンで肩を作っていたエースの山下優を送る。走者を2人出したが三塁は踏ませず締めくくり、初戦を突破した。

(文=小中 翔太

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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