横須賀総合vs横浜翠嵐
打線のつながりを見せた横須賀総合が、7回コールドで横浜翠嵐を下す!
4安打を放ち打線を牽引した深野(横須賀総合)
7回で10得点を挙げた横須賀総合が横浜翠嵐をコールドで下した。
試合は序盤から動いた。先制したのは横須賀総合。2回、四球と内野安打で二死一、二塁のチャンスを作る。ここで打席にはラストバッターの宇田川。背番号16ながら遊撃でスタメン起用された男の一打は、鋭い打球が右前へ。見事、右前適時打となり、先取点を得た。
この1点で火が付いたのか、3回にはビッグイニングを作る。得点圏に走者を置き、8番堤、9番宇田川、1番深野の3者連続適時打などが飛び出し、一挙6得点。点差を7点に広げ、試合を優位に進めていく。
横須賀総合、先発のエース・菅原は走者を出すものの、要所を締める投球が光り、5回まで横浜翠嵐打線を1失点。対する横浜翠嵐は、何とか反撃したいところ。ここで、大きな一打が生まれる。
4回に1点を返したものの、再び7点差とされた直後の6回。この回から登板した、横須賀総合2番手の間瀬を攻め立てる。先頭の3番古山が横須賀総合の守備が乱れる間に二塁を陥れる。二死となるものの、迎えるは6番平山。非常に良い打球音とともに、良い角度で上がった打球は、風にも乗り、左翼席へと吸い込まれた。この本塁打で、横浜翠嵐は一気に盛り上がりを見せたが、反撃もここまでであった。
点差を5点に縮められた横須賀総合だったが、7回。2番手で登板していた横浜翠嵐・豊澤を攻め、チャンスを作る。ここで3番岩佐が右前適時打を放ち、1点。さらに満塁とし、5番松尾が四球を選び、押し出しとなってコールドゲームが成立。横須賀総合が勝利を収めた。
勝利した横須賀総合は、リードオフマンの深野が4安打を放ち、打線をけん引。4安打中、三塁打が1本、二塁打が2本という長打力に加え、俊足が持ち味の右打者。彼の活躍が、カギを握っているといっても過言ではないだろう。次戦以降も注目していきたい。
敗れた横浜翠嵐だが、6番平山が本塁打を放つなど、打撃力を見せつけた。体格の良い選手も揃っており、夏にレベルアップした姿を期待したい。
(取材・写真=編集部)
注目記事
・2017年度 春季高校野球大会特集