朋優学院vs正則学園
待ってろ、小山台！朋優学院が接戦を制し、5回戦への切符を奪取。
天候が心配された、本日19日の[stadium]神宮第2球場[/stadium]第1試合。
試合開始直後は、小雨が降り注いでいたものの、間もなく雨は上がり、曇り空の中、朋優学院と正則学園の一戦は行われた。3回戦、区立九段中等教育との一戦では、土橋鵬晃、小野健汰の二者連続本塁打などで、快勝した正則学園。一方、青山学院のミスを見逃さずに、得点を重ね4回戦へ駒を進めた朋優学院。果たして、5回戦への切符を手にするのはどちらの高校か。
まず、好機を作ったのは、正則学園。
初回、佐藤誠が二塁打。ここで次打者米川勇輝が犠打を決め、一死三塁とする。打席には3番天野。天野は三振で打ち取られるも、捕手が後逸する間に三塁走者、佐藤誠が果敢に本塁を狙う。
しかし、バッテリーの息のあったプレーの前にここは間一髪アウト。正則学園は惜しくも先制点を奪えず。
続く、2回も荒川翼の安打と犠打で得点圏に走者を進める正則学園だが、ここでも一本が出ず、得点を奪えない。
一方、朋優学院は、初回、2回と正則学園の先発・冨澤航の前に3者凡退が続き先制の糸口を掴めない。
試合が動いたのは、両校0行進で迎えた4回表。
好投する朋優学院・4番石井大己が内野安打で出塁をすると、続く、5番石山太朗が左翼越えの本塁打を放ち、2点を先制。
欲しかった先取点を奪った、朋優学院は攻撃の手を緩めない。エラーと7番柳井田健一の安打で二死一塁二塁とすると、代わった2番手伊東から西村の適時打でもう1点を追加。この回3点をあげる。
しかし試合中盤は両校一歩も譲らず、スコアボードには0が並べられていく。
試合が終盤に入り、焦りが見え始める、正則学園。8回無死、8番中澤弘樹が安打で出塁をするも、後続が倒れ、無得点に終わる。
そして、3対0のまま、試合は最終回の正則学園の攻撃。どうしても、この夏の時を最期まで駆け抜けたい正則学園。無死から、2番米川勇輝が安打で出塁。続く天野航は強烈な一塁ゴロで倒れるも一塁走者は二塁へ進塁。一死二塁で4番土橋鵬晃が適時打を放ち、遂に1点を返す。さらに5番、小野健汰が続き、一死一塁、二塁とし、好機を拡大。一気に攻勢をかけ、逆転勝ちを狙いたい正則学園だったが、後続が抑えられ、万事休す。
試合は3対1で、朋優学院が勝利し、5回戦へ駒を進めた。
一方最終回に粘りをみせたものの、あと一歩及ばなかった、正則学園。
最終回、最後の打者が三振に倒れるとともに、正則球児達の夏の時計は止まった。
球児達は、スタジアムに駆けつけてくれた観衆へ一礼。
そして秋へ向けて、今、彼らの時計の針は確かに動き始めた。
（文＝坂本 義一）
