種子島中央vs頴娃
決勝点となる7点目をあげた種子島中央
3時間の死闘制す・種子島中央
試合時間3時間7分、今大会初めての延長戦は、種子島中央が競り勝った。
6回までは種子島中央の一方的な展開だった。2回に7番・河口俊(2年)のレフト前タイムリーで先制し、3回は3番・石堂晃洋主将(2年)の2点タイムリー。5、6回にも追加点を挙げて5-0と主導権を握ったかに思われた。
しかし6回裏から頴娃が怒涛の反撃を開始する。
エラーをきっかけに一死二塁とチャンスを作ると、5番・立元友己(2年)が三塁打を放って反撃の口火を切る。そして7番・中園一聖(1年)、8番・今村諒(1年)にも連続長打が出て、1点差まで詰め寄った。8回は犠牲フライ、9回には2番・濵田泰司(2年)がスクイズを決めて、土壇場で同点に追いついた。
更に頴娃は10回二死一二塁の場面で、9番・新徳慧(1年)がライト前ヒット。一気に「サヨナラか」と思われたが、好返球に阻まれてタッチアウト。
これで流れが変わった。種子島中央は11回表に5番・立石和輝(2年)がライト前タイムリーで待望の勝ち越し点をあげる。そしてその裏、3番手の左腕・山田竜斗(2年)が守り切り試合終了。
延長を制した種子島中央が3回戦へと駒を進めた。
(文=政 純一郎)