【春季千葉県大会】千葉商大付が14年ぶり夏シード権獲得! ”あえてメニューを決めない練習”で3回戦進出!
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千葉商大付 完投勝利をあげた鷲頭遥斗投手(2年)
<千葉県高校野球春季大会:千葉商大付2-1流通経済大柏>◇21日◇第1試合◇船橋市民球場
昨秋ベスト4に入った千葉商大付が春初戦となる2回戦に臨んだ。1点を争う好ゲームを制して流通経済大柏を下し、14年ぶりとなる夏のシード権を獲得した。
投げては2年生エース・鷲頭 遥斗投手(2年)が9回までマウンドを譲ることは無かった。先制を許しながらも、相手のチャンスの芽を摘み得点を与えないピッチング。「ランナーが出てからも先輩方が声をかけてくれて、楽に投げることができた。冬場に練習が終わってからダッシュを8本以上繰り返し、スタミナを強化したことで、楽に完投することができた」と振り返る。吉原 拓監督も、「今日は鷲頭でいくと決めていた。調子が悪かった中でもしっかり抑えてくれたし、学年関係なくエースとして信頼している」と話した。
着実に力をつけているチームの原動力となっているのは、冬場に取り入れている「課題練習」にあった。平日夕方は決まって投球、打撃、守備、走塁と場所だけ仕切り、自由な選択で取り組める練習を取り入れている。あえてメニューを決めないことで、各自が苦手克服や特徴を活かす時間にあてているという。
実際にこの試合でも練習の効果が発揮された。2-1と逆転した8回、遊撃手の廣田 誠内野手(3年)が三遊間を抜けそうな打球に飛びつき、素早い動きから安定した送球で流れを掴むアウトを奪った。吉原監督は、「この冬、廣田は打撃の課題練習に参加せず。守備練習に時間を費やしてきた。そのくらいかけてきたものがあるからこそ、いい場面で好守備が出たと思う」と称えていた。
「練習をやらされるのでは自分の良さも武器になっていかない。毎日積み重ねる事で自主性も出てくるし、課題を見つけることにもつながる」と吉原監督。14年ぶりの夏シード獲得で終わることなく、さらなる高みを目指す。
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