【春季千葉県大会】ドラフト候補の2m右腕・菊地ハルン(千葉学芸)が公式戦初完投勝利!粘り強い投球で千葉敬愛打線を封じる!
菊地 ハルン(千葉学芸)
<春季千葉県大会:千葉学芸5−2千葉敬愛>◇21日◇2回戦◇袖ケ浦球場
200センチの大型右腕・菊地 ハルン投手を擁する千葉学芸が初戦を迎えた。相手は昨秋の県大会3回戦でも対戦した千葉敬愛。先発投手は菊地となった。
1回表、千葉学芸は一死二、三塁のチャンスを作り、4番浅岡 右己内野手(3年)の内野ゴロで1点先制。5番渡邉 憲信捕手(3年)の適時打で2点目を挙げた。
菊地は立ち上がりから140キロの直球、スライダー、カーブ、カットボール、フォークを投げ分ける。4番打者・森 虎之介内野手(3年)の第1打席で140キロのストレートで三振を奪うなど、上々の滑り出しだったが、ピンチを作ってしまい8番葉山 洋翔投手(3年)に二塁打を打たれ、同点を許してしまう。
「ボールを引っ掛けてしまった」と反省した菊地はボール先行になりながらも、威力あるストレートを高めで勝負して、粘り強く抑える。打線は5回表、清水 一輝内野手(3年)の適時打で勝ち越しに成功。7回表にも7番佐藤 拓実内野手(3年)の適時二塁打で1点を追加し、敵失で5対1とした。
菊地はボール先行だった序盤から終盤はストライク先行で打者を抑え、129球、5四死球、2失点、6奪三振の好投で、公式戦初完投勝利を収めた。
この試合は最速143キロ、平均球速136.35キロだった。高倉 伸介監督によると、直球は本来の出来ではないという。
「この大会に合わせて調整するのではなく、夏の大会にピークに持って行く調整をしているので、今は強化期。走り込み、投げ込みをしているので、体は張っているところです。それでも終盤は良いストレートを投げることができていましたし、公式戦で初完投出来たのは自信になったと思います」
エースの成長を評価した。菊地は「カットボールを引っ掛けてしまい、なかなか苦しかったんですが、ストレートは走っていましたし、自信を持って勝負することができました。後半については自分も良く投げられたと思います」と尻上がりに状態を高めたことに手応えを感じていた。
打線も12安打。どの選手も体全体を使ってスイングができていて、どの打球も鋭かった。高倉監督は「新基準バットでも小さくこじんまりさせるつもりはないです。レギュラーたちは大学でも野球をやりたいと希望する選手が多いので、しっかりと振らせることを意識しています」
投打ともに成長が見えた千葉学芸。3回戦は強豪・千葉黎明と対戦する。