【春季滋賀県大会】瀬田工が逆転で甲西に勝利!ドラフト候補のエースの弟が3安打2打点の活躍
1回裏に先制の適時二塁打を放った小辻薫(瀬田工)
<春季近畿地区高等学校野球滋賀県大会:瀬田工8-5甲西>◇20日◇2回戦◇湖東スタジアム
【トーナメント表】春季滋賀県大会 結果一覧
打線を牽引したのが4番中堅の小辻 薫(3年)。4年前のエースでドラフト候補にもなった小辻 鷹仁(創価大)の弟だ。
身長169㎝、体重65㎏と体は大きくないが、シャープな打撃が光る右打者。1回裏の第1打席では二死三塁からレフトオーバーの適時二塁打を放つと、4点を追う3回裏の第2打席では左中間を破る三塁打で出塁。得点にはつながらなかったが、確かな打撃技術を見せつけた。
3点差に詰まった4日裏の第3打席では二死満塁から三塁強襲の適時内野安打を放ち、1点を返した。さらに瀬田工は続く5番の浜浦真之介(3年)の左前2点適時打で同点。7回裏には相手の失策で2点を勝ち越し、勝利を掴んだ。
5打数3安打2打点と4番として結果を残した小辻。「大会で結果が出て嬉しかったです」と安堵の表情を見せた。
卒業後は大学でのプレーを希望しており、兄に負けないプレーヤーになっていくかもしれない。
投手で活躍が目立ったのは2番手の岡本 一徹(2年)。横手投げと下手投げを器用に使い分ける右腕で、小椋 和也監督は将来的にプロを狙わせたいと期待をかけている。
5対5と同点の5回表に無死二塁と勝ち越しのピンチでマウンドに上がった岡本。犠打で一死三塁とされたが、この場面を連続三振で切り抜け、6回以降も相手に得点を許さなかった。
5回を投げて1安打2四球5奪三振無失点と好投した岡本。「最初の回は少し力んでいてスライダーが浮いていたんですけど、徐々に修正していくことができました」と自らの投球を振り返った。
ストレートの球速は120キロ台後半だそうだが、伸びのある球を投げており、2種類のスライダーでも相手を翻弄した。
一昨年秋に近畿大会に出場し、昨年のドラフト会議は平田 大樹が育成2位で日本ハムに指名されるなど、近年の瀬田工は勢いに乗っている。上昇気流そのままに滋賀の頂点まで突っ走るか。
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