5連勝で首位キープ! 強い中日を支える”恐怖の8番打者”
明治大時代の村松開人
中日がプロ野球セ・リーグで首位に立っている。昨シーズンは最下位に沈み、打率、安打数、本塁打数、出塁率と打撃部門で屈辱のリーグワーストをマークしてしまったチームが、まさに生まれ変わった。10日のDeNA戦に勝利して5連勝。がっちりと首位をキープした。
9日までの時点で防御率1点台はリーグ唯一。安定した投手陣に引っ張られている部分はあるが、打撃部門でも盗塁以外は、リーグワーストはない。突出した部分こそないが、野手個々が役割をきっちり果たして、効果的に得点を奪っている。
10日のDeNA戦でも長打こそないが、15安打をマーク。勝負強い打撃で小刻みに得点を重ねた。この粘り強い打撃が勝利につながっている。
そのなかで確実に自分の役割を果たしているのが、8番遊撃の村松 開人内野手(静岡高出身)。10日のDeNA戦では、自慢の足を生かした、しぶとい内野安打2本でチャンスメーク役に徹した。4月の出場6試合で安打がなかったのは1試合だけ。10日終了時点で21打数8安打、打率は.381まではね上がっている。
大卒2年目のシーズンを前に、バージョンアップに成功した。巨人の外野手として活躍した高橋 由伸の「打法」を取り入れた。打席で構えた時、投手の投球動作に合わせて、足を小刻みに動かしてタイミングを図っている。この「新打法」がしっかり結果に結びついているようだ。
昨年、ルーキーイヤーに初本塁打が満塁弾となったり、シーズン2度のサヨナラ打をマークするなど、「華のある」活躍が目立った。2年目の今季は、派手さはないが、8番打者としては十分すぎるほどの打率を残し、これからも首位中日を陰からしっかり支えていく。