部員13人の”無名校”から強豪大学正捕手へ! 侍J飛び級選出エースを支える越川海翔(関西大)の挑戦
欧州選抜との強化試合で侍ジャパントップチームに選出された金丸 夢斗(4年=神港橘)を擁する関西大。関西学生リーグでベストナインを4度獲得した有馬 諒(ENEOS)が抜けた正捕手の穴を埋めようとしているのが越川 海翔(4年=串本古座)である。
「捕ってからの速さに自信がある」という二塁送球は最速で1.79秒。「良いスタートさえ切らせなければ、ある程度は刺してくれる」と金丸も信頼を置く強肩捕手だ。
その肩は3月17日に行われた慶應義塾大とのオープン戦で発揮された。2回以降は毎回走者を背負った先発の金丸だが、越川が盗塁を3度刺して盛り立てる。打撃でも4回裏の第2打席にレフト線へ二塁打を放ち、攻守でレギュラー定着に向けてアピールした。
有馬の後釜という重圧もあるが、「負けないように金丸を引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います」と頼もしい。リーグ連覇に向けて越川の活躍が大きなカギを握るだろう。
大阪府堺市出身の越川は全国募集をしている和歌山県立串本古座高校出身。当時から関西大進学を考えており、指定校推薦がある同校に進学したという。
串本古座は部員数が少なく、2022年夏以降は連合チームでの公式戦出場が続いている。越川が2年生の時にも選手13人で春季大会を戦っていた。その中でもセンバツ8強の戦績を残したばかりの市立和歌山に2対5と善戦。投手を上手くリードして、強豪校を苦しめていた。
無名校出身で強豪大学の正捕手の座を掴もうとしている越川。少子化で部員不足に悩んでいる母校の知名度を上げる存在となりそうだ。
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