試合レポート

佛教大の大学日本代表候補の強打者が4安打4打点の活躍!148キロ右腕・合木も6回途中まで無安打の快投!【京滋大学野球】

2024.04.03


合木凜太郎(佛教大)

<京滋大学野球連盟春季リーグ戦:佛教大9-2明治国際医療大>◇2日◇第1節2回戦◇わかさスタジアム京都

連覇を狙う佛教大がコールド勝ち。連勝で勝ち点を獲得した。

打線を牽引したのが4番右翼の岡野 翔海(4年=神戸国際大附)。前日は3打数無安打に終わっていたが、この日は4打数4安打4打点と主砲の役割を果たした。

第1打席は死球で出塁すると、2点リードの一死一塁で迎えた3回表の第2打席は1ボールから真ん中高めのストレートをレフト線に弾き返し、チームに追加点をもたらす適時二塁打となる。さらに5対0とリードが広がった4回表の第3打席では二死一、二塁から真ん中付近の変化球を捉えると、センターの頭上を越える2点適時二塁打を放った。

残りの2打席は詰まりながらもライト前に落とす安打で出塁。6点リードで迎えた8回表の第5打席では二死三塁からコールド勝ちを決定づける適時打を放った。

「どんどん初球から振っていった結果が4安打になったので、素直に良かったと思います」と安堵した岡野。昨年6月の侍ジャパン大学代表候補合宿にも召集された右の強打者がついに目覚め、次節以降の戦いに勢いを付けることができた。

投げては先発の合木 凜太郎(3年=高田商)が快投を見せる。「ヒット1本も許さないくらいの気持ちで投げていました」と最速148キロのストレートにスライダー、カットボールを織り交ぜた投球で5回まで無安打投球。出塁を許したのは失策による一人のみだった。

しかし、6回裏に二死から味方の失策で走者を出すと、「欲が出てしまった」と連続四球で満塁のピンチを招く。ここで何とか踏ん張りたいところだったが、4番の杉本 琉成(2年=京都成章)にライトへの2点適時二塁打を打たれてしまい、ノーヒットノーラン達成とはならなかった。

それでも5回まで完全に抑えたのは評価できるところ。昨年までは制球を乱して試合を作れないことが課題だったが、今年に入ってからオープン戦でも安定してゲームメイクができるようになったという。「勝てるピッチャーを目指してやっています」と話す合木が今季の投手陣ではキーマンになっていきそうだ。

7回から合木に代わってマウンドに上がったのが木瀬 陽太(4年=北嵯峨)。育成選手として今季から西武に所属している木瀬 翔太の兄だ。

「オープン戦もずっと良かったので、いつも通り投げられたと思います」という木瀬はスリークォーター気味のフォームからストレート、スライダー、フォークを駆使する投球で2回を投げて1安打、4奪三振で無失点。上々の今季初登板となった。

「弟は弟で頑張っていると思うので、自分も負けないように頑張りたいです」と語る木瀬。卒業後に野球を続けるかどうかはまだ決めていないそうだが、投手陣の柱として今後も期待が持てる。

投打が嚙み合って開幕説から連勝スタートを切った佛教大。連覇に向けて死角はなさそうだ。

この記事の執筆者: 馬場 遼

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