【春季鹿児島大会】れいめいの4投手陣が役割果たして逃げ切り
<第154回九州高校野球大会鹿児島県予選:れいめい3-2大島>◇1日◇準々決勝◇平和リース
れいめいと大島は昨秋の1回戦でも対戦し、この時はれいめいが3対0で完封勝ちしている。一冬を越えて両者がどう成長したかがよく分かる好勝負となった。
先手を取ったのはれいめい。3回、2死一、二塁から3番・川端 聖七(3年)が左前適時打を放ち、先制点を挙げた。
大島は4回から反撃。1死満塁から押し出しで同点とし、5回は1死から1番・中田 舜也(3年)が右中間を破る三塁打を放ち、2番・吉野 翔(3年)の中前適時打で勝ち越しに成功した。
れいめいは2死一、二塁となったところで先発した2年生左腕・伊藤 大晟から3年生右腕・北田 閏大にスイッチ。四球で満塁とするも、後続を打ち取り、追加点を与えなかった。
れいめいは6回、2死二塁から6番・鈴木 晴也(3年)の左前適時打で同点に追いつく。7回からはエース谷内 秀乃介(3年)を送り、大島打線に反撃の機会を与えない。
9回、一死から7番・前平兼伸(3年)が右翼線二塁打で出塁。2死となったが9番・岩森 蓮(3年)が左越え二塁打で勝ち越しに成功した。
8回、谷内に代打を出したことで、9回は4番手・高田 直輝(3年)がマウンドに上がる。連続三振、二ゴロの三者凡退で切り抜け、1点差ながられいめいが昨秋に続いて勝利した。
「4人の投手陣がよく頑張ってくれました」とれいめい・湯田太監督。昨秋は県下屈指の右腕・谷内が、ほぼ1人で投げて準優勝と結果を残したが、夏に向けては他の投手陣の成長が大きなカギになる。3回戦の鹿児島商とこの試合は、公式戦初先発となる2年生左腕の伊藤を起用。北田、谷内、高田と3年生右腕が後を引き継ぎ、大島打線を2失点で抑えた。
序盤は「失点してもいいから、1イニングの失点を最少で切り抜ける」よう思い切った投球を、中盤以降は「なるだけ失点しないように、守備も周りで盛り上げて打線につなげる」ことを求め、期待通りの野球をチームでやってくれた。3回戦の鹿児島商戦に続いて「1点差の接戦をものにできたこと」にチームの成長を感じていた。