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【センバツ4強戦力分析】健大高崎は石垣、佐藤の2年生投手コンビが躍動!「史上最強の顔ぶれ」が揃った強力打線の大爆発に期待!

2024.03.30


石垣 元気、佐藤 龍月(健大高崎)

第96回選抜高等学校野球大会は30日に準決勝、31日に決勝戦が行われる。
2012年以来のベスト4入りした健大高崎。決勝に進出すれば、群馬県勢としては69年ぶりの快挙になる。今年は投打に逸材が揃い、優勝候補として注目されてきた。勝ち進むごとにその能力の高さを発揮してきた。

■データ・勝ち上がり

総得点14
総失点1
チーム打率.276
1回戦 学法石川  4-0
2回戦 明豊    4-0
準々決勝 山梨学院6-1

■佐藤、石垣の2年生投手コンビが甲子園で躍動!

ここまでの3試合は146キロ左腕・佐藤 龍月投手、150キロ右腕・石垣元気投手の2年生投手コンビの2人のリレーで投げてきた。

今大会の佐藤は130キロ後半の速球、120キロ前半のスライダーのコンビネーションで19回を投げ19奪三振。まだ失点を許していない。ただ準々決勝の山梨学院戦では血豆の影響で、5回で降板。中1日で迎える準決勝ではその影響が出ていないか心配だ。
石垣は初戦の学法石川戦で148キロ、明豊戦で149キロをマークし、自慢の速球を投げ込んでいる。

気になるのは疲労面。2人とも中1日で準決勝を迎える。大会序盤と比べると、間違いなくクオリティは落ちるだろう。他でベンチ入りしているのは、141キロ左腕・杉山 優哉投手(3年)。登板があれば、実戦力も高く、佐藤、石垣の負担を減らす投球を見せていきたい。

■強力打線も本領発揮の兆し

健大高崎は高校通算29本塁打の箱山 遥人捕手(3年)を筆頭に高校通算10本塁打以上を打っている選手が7人もいる強力打線だった。ただ、緊張からか、スイングが鈍く、1回戦、2回戦ともに4得点。長打は0本だった。大型遊撃手・田中 陽翔内野手(3年)は「甲子園初戦の打席はやっぱり緊張します。とにかく力んでしまいました」と苦笑いを見せる。昨年に続いてスタメンマスクの箱山でさえも「甲子園初戦は難しいという話をしていましたが、本当に難しかったです」と渋い表情だった。

だが、準々決勝の山梨学院戦で3長打。頼みの箱山にも三塁打、田中にも二塁打が出た。田中は「甲子園初戦よりも慣れてきて、力みが抜けましたので思い切り振ることができていますし、足も動いています!」と笑顔を見せた。
どの選手も捉える打球がだんだん鋭くなっており、今まで以上に長打が期待できる。

■壁を乗り越え初の頂点を

健大高崎は全国制覇を目指して、打撃、守備、走塁を徹底的に磨いてきた。そして今の3年生たちの野手陣の顔ぶれは、指導者陣から歴代最強の呼び声が高い。選手たちは準決勝以降でも潜在能力の高さを発揮し、初の頂点を掴むことができるか注目だ。

【ベンチ入り選手】

佐藤 龍月投手 (2年)
箱山 遥人捕手 (3年)
森山 竜之輔内野手(3年)
高山 裕次郎内野手(3年)
加藤 大成内野手(2年)
田中 陽翔内野手(3年)
横道 周悟外野手(3年)
佐々木 貫汰外野手(3年)
斎藤 銀乃助外野手(3年)
石垣 元気投手(2年)
杉山 優哉投手(3年)
金井 俐樹捕手(3年)
岸野 祥大外野手(3年)
村山 真琴内野手(3年)
四宮 晃外野手(3年)
白石 楓真外野手(3年)
結束 大智外野手(3年)
関口 圭佑外野手(3年)
牧嶋 陽向内野手(2年)
小堀 弘晴捕手(2年)

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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