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オリックス 熾烈すぎる野手の競争!OP戦最多37選手起用でも首位! 最少球団は?

2024.03.16


紅林弘太郎※撮影:林龍也、関西大時代の野口智哉

昨年、パ・リーグで3連覇を達成したオリックスは、オープン戦首位を走っている。昨年、日本シリーズで敗れた阪神は9連敗の後、ようやく白星を挙げたが、オリックスは5連勝を収め、首位をガッチリキープしている。

15日のロッテ戦は7対6で打ち勝った。打線が14安打を放って7得点。なんと野手は20人も起用された。そのうち12人が安打を放ち、半分の6人は途中出場の選手だった。

オリックスは今、競争真っ只中にいる。1打席1打席が勝負のこの時期、出場した時に結果を残さないと生き残れない。しかし逆に、結果を残せば、確実に生き残れる。

「中嶋マジック」とでもいうのだろうか。今オープン戦では5日の中日戦で22人を起用した試合もあった。それも22人すべてに打席が与えられた。野手の出場については、計算して起用しているのだという。若手、ベテラン関係なく、今季の戦力を見定めるように、選手を大量に起用し、しっかり見極めようとしているように映る。

この姿勢は監督就任以来、ずっと変わってない。

少し気になったので、今年のオープン戦で起用した野手の人数を球団別に数えてみたら、やはり、最多はオリックスだった。

オリックス=37人(4人)
広島=28人(3人)
日本ハム=26人
DeNA=26人
中日=26人(3人)
ロッテ=25人
西武=25人(4人)
阪神=24人(1人)
巨人=23人
ヤクルト=23人(1人)
楽天=22人
ソフトバンク=21人(4人)
(カッコ内は育成選手)

オリックスの支配下選手でオープン戦に起用されていないのは、故障している内藤 鵬内野手(日本航空石川出身)と、ドラフト1位の横山 聖哉内野手(上田西出身)だけだ。その横山も、キャンプ中の紅白戦でちゃんと代打起用している。横山はそこで「プロ初打席初安打」をマーク。チャンスを無駄にしないオリックスの気質は、すでに備わっているようでもある。

オープン戦首位なのは勝率だけではない。打率も12球団で唯一3割を超えてトップにいる。競争意識が自然と高まった結果、ヒットが量産され、勝利にもつながっている。「中嶋マジック」は今年も健在なのか。

一番選手起用が少なかったのが、ソフトバンクだった。支配下選手では17人しか起用していない。小久保新監督のもと、優勝奪回が命題のチームだが、巨大戦力もあってか、なかなか新戦力の若手が出てこない。小久保監督も2軍監督時代から期待している若手はいるが、なかなか結果が出ていないのも現状。もう主力の最終調整時期だけに、ますます若手のチャンスもなくなっていく。

それにしても、オープン戦起用選手の人数は、オリックスだけが突出して多かった。その効果のほどは、シーズンに入れば答えが出る。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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