News

宇田川、茶野、東に続くのは!? オリックスの育成選手事情

2024.01.25


宇田川 優希(写真 日刊スポーツ アフロ)、茶野 篤政(徳島インディゴソックス時代)

1月も下旬に差し掛かり自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。

昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。

パ・リーグ3連覇中のオリックスは、育成ドラフトで指名した複数の選手が1軍の戦力として優勝に貢献している。投手では東 晃平投手(神戸弘陵出身)と宇田川 優希投手(八潮南出身)のふたりだ。

東は2022年7月末に支配下登録された。同年は4試合(先発2試合)のみの登板で1勝0敗、防御率4.85と目立っていなかったものの、昨年は10試合(先発8試合)で6勝0敗、防御率2.06とブレーク。デビューから7連勝中で、未だ1軍の試合では負け知らずとなっている。今シーズンも先発ローテーションの一角として、ドジャースに移籍した山本 由伸投手(都城高出身)の穴を埋める1人として大きな期待がかかっている。

宇田川も東と同じく2022年7月末に支配下登録を勝ち取ると、中継ぎとして1軍に定着する。19試合の登板で2勝1敗3ホールド、防御率0.81、22.1回を投げ32奪三振と、圧倒的な成績を残した。昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選ばれ世界一に貢献。シーズンでも46試合の登板で4勝0敗2セーブ、20ホールド、防御率1.77と結果を出した。

野手では茶野 篤政外野手(中京出身)と大里 昂生内野手(盛岡大附出身)の両選手が支配下登録されている。

なかでも茶野はルーキーイヤーだった昨シーズン、開幕前に支配下登録されると、開幕1軍だけでなくスタメンを勝ち取った。離脱した期間はあったものの、91試合で打率.237(312打数74安打)と結果を出した。今シーズンはレギュラー獲りを再度目指すことになる。

昨年開幕直後に支配下登録された大里は、5試合の出場で安打を放つことはできず。今シーズンは1軍初安打を記録したいところ。

このように近年のオリックスでは、先発ローテーションの一角と、勝ちパターン中継ぎ、外野のレギュラー候補が育成ドラフトから誕生している。

<オリックスの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属

東 晃平神戸弘陵→2017年育成2位)
宇田川 優希八潮南→仙台大→2020年育成3位)
大里 昂生盛岡大附→東北福祉大→2021年育成3位)
茶野 篤政中京→名古屋商科大→四国IL徳島インディゴソックス→2022年育成4位)

この記事の執筆者: 勝田 聡

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.22

【九州地区ベスト8以上進出校 7・22】福岡と佐賀で決勝のカードが決定、宮崎、鹿児島では4強が出揃う【2024夏の甲子園】

2024.07.22

【夏の逸材123人速報】甲子園出場を決めた青森山田の大型右腕が最速152キロ!150キロオーバー右腕トリオ、世代屈指のスラッガーが敗退

2024.07.22

埼玉を代表する左腕対決! 山村学園・西川歩と大宮東・冨士大和の投げ合いは西川に軍配、プロ目指す冨士の課題とは…【24年夏・埼玉大会】

2024.07.22

埼玉ベスト8決定!強豪がズラリと並ぶなか、初の8強つかんだ浦和麗明の勢いに注目【2024夏の甲子園】

2024.07.22

名将・永田監督も破顔!ユーティリティ選手、コンバート選手が次々活躍で日大三島コールド勝ち!【24年夏・静岡大会】

2024.07.20

伊集院の好左腕・新藤、終盤力尽き、鹿児島実に惜敗【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.20

枕崎が1時間半遅れの試合でも集中力を発揮!堅守を発揮し、2年連続の8強!【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.20

【夏の逸材123人成績速報】198センチ左腕、世代屈指のスラッガー、大分の県立に現れた150キロ右腕などドラフト候補が大活躍!北海道NO.1左腕がプロ志望を表明

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」