8名のスカウト集結! 川勝空人(生光学園)がセンバツ出場・創志学園を封じる!
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創志学園を5回81球4安打6奪三振1四球1失点に封じた生光学園・川勝 空人
〈2024センバツ出場校練習試合:創志学園6-8生光学園〉♢3月7日♢練習試合♢生光学園グラウンド
3月18日(月)に阪神甲子園球場で開幕する選抜高等学校野球大会(以下、センバツ)に、7年ぶり4度目の出場を決めている創志学園(岡山)が3月7日(木)、徳島県徳島市の生光学園高校グラウンドで同校との練習試合を行った。
この日の創志学園はセンバツの監督部長打ち合わせ会、及び翌日の抽選会参加に伴い門馬 敬治監督、主将の豊島 虎児内野手(3年)は不在。加えてチームの幹である最速142キロ左腕・山口 瑛太投手(3年)、最速147キロ右腕・中野 光琉投手(3年)ら主力の多くが岡山での調整となった。にもかかわらずネット裏には部長クラス含め7球団8名のNPBスカウト陣が詰めかけることに。そのお目当ては生光学園の主将を任された最速153キロ右腕・川勝 空人投手(3年)。180センチ85キロの恵まれた体格から力強い球を投げ込む川勝は、センバツ出場校を相手に新たな引き出しを披露した。
強風・極寒の中で開催された前日の練習試合・日本航空石川戦では「本人からリスクを避けるためにストレート中心で行く申し出があった」と生光学園・幸島 博之監督が語る中、リリーフで登板し1回3失点と苦しんだ川勝だが、天候・気温共に回復したこの創志学園戦では「冬の間にブルペンや紅白戦で取り組んできた」と、スプリットとフォークを要所で活用した。
スカウト陣の差し出すスピードガンの計測ではストレートは最速146キロに留まったものの、130キロ中盤で投げ分ける2球種が面白いように決まり5回81球を投げ4安打6奪三振1失点。昨秋の課題だった制球力も四球1個のみ。NPBスカウト陣からも「速いストレートがある中で変化球がいい。田中 将大投手(楽天)のようなイメージ」などの絶賛の声が漏れた。
生光学園は川勝の他にもレフトへの豪快な2ラン含む4打数3安打2長打の高松 凌一(3年)をはじめ、多くの選手が前日の反省を積極的なプレーに転化。6回表までに8点を奪い10安打8得点で創志学園に勝利を飾った。
敗れた創志学園も、「この時期に高校トップクラスの投手と対戦できたことはよかった」と、この日指揮を執った石塚 将大コーチも語った。3月8日に行われた選抜大会の組み合わせ抽選会では、大会第3日第1試合・別海(21世紀枠・北海道)との初戦を超えると連覇を狙う山梨学院(山梨)と対戦可能性がある。激戦区に勝ち抜く上では、いい経験値になったことは事実。6回裏・7回裏に計5点を奪うなど本来備わる打線の破壊力は、センバツまでによりレベルを上げた形となりそうだ。
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