Column

中日・高橋宏斗 活躍を予感させた高2の冬! 衝撃的なストレートの破壊力に私は言葉を失った!【主筆・河嶋宗一コラム『グラカン』vol.6】

2024.02.11


中京大中京時代の高橋宏斗

皆さん、こんにちは!!
『高校野球ドットコム』の河嶋宗一です。私・河嶋が「これまでグラウンドで見てきた感動シーン」(略して『グラカン』)をみなさまにお届けしています!

過去のセンバツ出場校を振り返るシリーズ。今回は、中日の若きエースへ成長した高橋 宏斗投手の中京大中京時代です!

馬淵史郎監督も絶賛したストレート「高校時代の松坂より上」

高橋投手は小学校時代からドラゴンズジュニアに選ばれるほどの選手でしたが、当時は投手ではなく、2番ショート。高橋投手自身、「小柄なショートでした」と振り返るように、本人も周りも、剛腕投手になる未来は想像していなかったようです。
豊田シニアに進むと、打撃が進化し、クリーンアップを打つように。加えて、最終学年からエースへ成長します。中学3年には最速134キロをマークするほどになり、指導者の薦めで、中京大中京に進学しました。

高橋投手は高校に入学するまでに成長期があり、身長は180センチ、球速も中学3年から6キロスピードアップし、最速140キロに到達。1年生からベンチ入りします。そこからメキメキと成長し、2年夏までには145キロ前後の速球を投げ込めるようになりました。

高2秋からの新チームでは不動のエースへ成長し、東海大会優勝に導きます。明治神宮大会では初戦で四国の名門・明徳義塾(高知)と対戦。初の全国デビューとなった高橋投球は素晴らしい投球をみせます。最速148キロのストレートを連発し、決め球のツーシームも冴え、7回10奪三振の完封勝利。華々しい投球に、敵将の馬淵 史郎監督も試合後の取材で「直球は高校時代の松坂 大輔よりも上」と絶賛しました。明治神宮大会の優勝にも貢献し、世代屈指の右腕へ成長しました。

2019年のオフ、全国区になった高橋投手に話を聞きたいと思い、私は中京大中京に2度の取材を行いました。最初の取材で、高橋投手の探究心の高さを知りました。特に投球フォームへのこだわりがとても強かったです。2年夏、甲子園を逃した高橋投手は、投球フォームのバランスが崩れていたため、当時ソフトバンクに在籍していた千賀 滉大投手(現メッツ/蒲郡)の投球フォームを参考にしたといいます。
千賀投手は左足を上げた時、顔を三塁側に向けてバランスを整える動きをしていますが、その動きを参考にして、新しいフォームを作り上げました。
高橋投手は電車で1時間半かけて通学しており、車中で撮影した自分の投球フォームを繰り返し見直していたそうです。
今オフ、尊敬するドジャースの山本 由伸投手(都城)を参考にした投球フォームで投球練習する姿がニュースとなりました。高橋投手らしい取り組みだと思っています。

高橋投手のもう1つの武器は、ツーシーム。打者の手元で鋭く落ちて、三振も多く奪う決め球です。その握りを見ると、フォークのように挟んでいました。
「まず投げるイメージとしては真っすぐと同じ腕の振りで投げることです。挟んでいるのにフォークと呼んでいない理由は、フォークというと“落ちるボール”じゃないですか。『ツーシームだ』と意識することで、腕が振れるんです。落ちなくても少し沈んでバットの芯を外して内野ゴロを打たせていければいいと考えています」
高橋投手は自分の投球を客観視し、打者を抑えるために、自分の感覚を研ぎ澄まし、投球を追求することができました。

ツーシームの握りを見せる高校時代の高橋宏斗

神宮大会でも千賀滉大のように実践していた三塁側を見た高橋宏斗

次のページ:
「高2オフの取材で見た、衝撃的な光景」
「順調な成長は“探求心”の賜物」

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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