News

「審判をするために仕事を選んだ」アマ球界を支える審判たちの熱い野球愛! 中学・高校野球合同講習会開催

2024.02.06


中学野球と高校野球の審判が合同で参加する、第21回少年野球合同審判講習会が3日と4日に兵庫・西宮市で行われた。

日本少年野球連盟(ボーイズ)、日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟(シニア)、全日本少年硬式野球連盟(ヤング)の中学硬式野球3団体が合同で主催し、日本高校野球連盟(日本高野連)が春夏の甲子園大会でジャッジを委嘱している高校野球の審判員が講師役を務めた。

今回が21回目で1月下旬から2月上旬に開かれるのが恒例ではあるが、コロナ禍もあって2019年以来5年ぶりの開催となった。

中学3団体からは約30人が参加。講師の高校野球の審判員と基本動作の確認、クルー間の連携、規則関連の動画研修などの座学、実戦形式での判定など、様々な講習と意見交換を行った。

「小さい頃に、曾祖父が町の少年野球の審判をしていて、かっこいいな思った」と鳴門高校卒業後に審判を始めた古田 翔大さん(26=会社員)は、ヤングリーグを代表して参加した。中学生の審判だけでなく、徳島県高野連の審判や、四国地区大学野球連盟の審判も兼務し、今年からは社会人野球の四国地区にも登録する。

「(休日に)審判ができるように、今の仕事に就きました」と仕事が休みのたびに審判としてグラウンドに通い、昨シーズンは練習試合を含めて約90試合でジャッジした。「高校野球は2年半ほどですが、それ以外にグラウンドに立てるのは審判。そこに喜びがある。審判ができることを励みに、仕事も頑張れる」とやりがいを感じている。

春夏の甲子園では、各都道府県の持ち回りで、派遣審判員が大会中盤まで担当するのが恒例になっている。古田さんは高校野球でも審判を務めていることもあり、夢はもちろん甲子園。「アマチュア野球の最高峰は甲子園だと思っているので、目標に頑張りたい」とスキルアップして、甲子園を目指したい思いを話した。

少子化と野球人口減少が進んでいるが、アマチュア野球の審判員も、高齢化や人手不足が課題になっている。講習や意見交換を通じて研鑽し、技術などを若い世代に伝承していく機会としての役割も担っている。

野球は、グラウンドに対戦する2チームと、ジャッジする審判員がいて、ゲームができるスポーツ。野球をプレーするだけでなく、審判としてゲームに携わる人を育てていくことも、大事になってくる。

この記事の執筆者: 松倉 雄太

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】出水工が延長に及ぶ激戦を制して、サヨナラ勝ち

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】樟南vs鹿児島商 かつて「御三家対決」は、樟南が逆転勝利!

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実が大島に完封勝利

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商