大谷翔平、日本人初のメジャー打点王へ視界良好!
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大谷 翔平
ドジャース移籍が決まった大谷 翔平(花巻東出身)は、24年は打者に専念してシーズンを戦うことが濃厚となっている。初めてMVPを獲得した2021年から「覚醒」した大谷は、3年で2度のMVPを獲得。3年連続でMVPを獲得していても、おかしくない活躍をしてきた。
それは「二刀流」で戦ってきた話である。打者として、投手として、ともに大車輪の活躍をした上で、21年に46本塁打を放った。23年には44本を放って日本人として初めて本塁打王に輝いた。打者に専念した場合は、どれほどの数字を残すのだろうか。ここまで歴史を塗り替えてきた選手だけに、「日本人初」の快挙をまたやってのけるのではないかと期待してしまう。
ドジャースに移籍した理由に「世界一」になりたい思いがある。それをグラウンドで示した場合、数字として結果に残るのは「打点」ではないか。チームの得点に大きく貢献すれば、勝てる確率は高くなる。打ってほしい時に必ず打つ。そんな選手になりたいと思っているはずで、打点を多く積み重ねることは、勝つことにつながり、世界一への道が開ける。
ここ3年の打点は「100」「95」「95」。コンスタントに数字を残しているが、23年シーズンは終盤ケガもあり、過去2年より少ない135試合599打席での成績だった。これが162試合で戦われるシーズンを完走すれば、100打点を超えることは容易だろう。さらに、打者に専念できることで体力、精神力などの軽減も考えれば、さらに高い数字を残せる可能性もある。
チーム事情も変わる。エンゼルス打線よりも破壊力があるドジャース打線だけに、走者を置いて大谷に回る機会も自然と増えるはず。大谷がどの打順で起用されるかによるが、チャンスで打席が回ることが増えることは間違いないだろう。
23年の44本塁打中、24本がソロアーチだったことを考えれば、本塁打での打点も当然増えてくるはず。最低100打点、最大で130打点超までマークしてもおかしくないと思っている。23年の得点圏打率は.317。ア・リーグ9位の成績で、勝負強さも証明している。
過去3年のナ・リーグで打点王となった打点の平均は127。大谷にも十分チャンスがある。もちろん、2年連続本塁打王も夢ではなく、達成すれば、メジャー史上4人目となる両リーグでの本塁打王獲得という偉業にもなる。
打点王を獲得すれば、もちろん日本人としても初めてのことになる。25年からは「二刀流」の復活が濃厚なだけに、打者専念のシーズンは貴重となる。ドジャース移籍1年目の大谷が、また大きな金字塔を打ち立ててくれると信じている。