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ドラフト指名の指標の1つ⁉大学日本代表候補合宿恒例「50メートル走」、今年の1位は昨年の矢澤宏太(日ハム1位)を超える好記録!

2023.12.04


藤澤涼介と松川玲央

年々、注目度が高まっている大学日本代表候補の強化合宿。スカウト、マスコミだけではなく、熱心な野球ファンも多く駆けつけるイベントになった。そんな中で、選手のポテンシャルの高さを測る指標となっているのが「50メートル走」だ。

 この50メートル走からドラフト候補として注目を浴びる選手が多い。まず、昨年の大学日本代表を決める平塚開催の選考合宿が去年の6月に開催され、二刀流として日本ハムドラ1指名を受けた矢澤 宏太投手(藤嶺藤沢-日本体育大)が5秒98を記録。元々1位級の選手として評価されていたが、この50メートル走で身体能力の高さも「ドラ1級」と確証付ける結果となった。
そして、昨年12月には今年度の大学日本代表候補へ向けての強化合宿が開催され、そこでは宮﨑 一樹外野手(山梨学院-山梨学院大)は5秒91を叩き出し、日本ハム3位指名を勝ち取った。

そんな「50メートル走」で今年1位になったのは、城西大・松川 玲央内野手(2年=関西)。5秒88の記録だった。宮﨑や矢澤を上回るタイムであり、関係者を驚かせた。松川は183センチの大型遊撃手。シャープな打撃に加え、躍動感溢れる守備が目立った。加えてこのタイム。スカウトから熱視線を受ける素材であることは間違いないだろう。
2位になったのは、横浜国立大・藤澤 涼介外野手(3年=佐野日大)の5.97秒だ。藤澤は187センチ85キロの大型外野手で、打撃練習から遠くへ飛ばしており、紅白戦でも、6打数2安打の活躍だった。空振り三振を恐れず、どんどん振っていき、好投手から鋭い打球を飛ばす対応力の高さは非凡だった。彼らの活躍は他の参加選手にとっても刺激になっただろう。来年のドラフト上位候補の大商大の渡部 聖弥外野手(3年=広陵)は「藤澤などとんでもなく足が速い選手がいて、全国にはこんな選手がいるのかとびっくりした」と驚きを隠さなかった。

松川が2年後の25年のドラフト候補、そして藤澤が来年のドラフト候補へ一気に浮上した合宿ではないだろうか。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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