G.G.佐藤氏が12球団を評価「一番成功した球団は西武」、細野の外れ外れ1位に「予想外」【ドラフト】
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122名が指名された今年のプロ野球ドラフト会議。『プロ野球ドラフト会議を一緒に見守ろう!』(ニコニコ生放送)に出演した野球解説者・G.G.佐藤氏が、番組終了後、共演した元ヤクルトでYouTuberの上田剛史氏と共に本編集部のインタビューで答えてくれた。
「ライオンズ、良かったんじゃないの!1位で(3球団競合の末)武内(夏暉)くんを引き当てたのは大きかった。今回ライオンズは本指名で6人も投手を獲ったけど、野球は投手が基本ですから。課題だった野手陣をもう少しいっても良かったのかな、と思っていましたが、6位でロマン砲・村田(怜音)くんを獲った。彼に注目はしたいですね!」
G.G.佐藤氏は自ら在籍した埼玉西武のドラフトを最も高く評価。一方上田氏が評価した球団は……。
「僕はDeNAですね。3球団競合の中、度会 隆輝選手を獲得できましたから。元々個人的に彼を知ってるっていうのもあって、注目してたんです。DeNAは今セ・リーグの中で1番ホットな球団というか、選手の見せ方が上手い球団ですよね。そんな球団で彼はスターの道に駆け上がってもらいたい。また、2位の名城大学の松本(凌人)くんも個人的にはすごくいい投手だと思っています。この1位、2位は即戦力で活躍するんではないでしょうか?」
上田氏は、度会選手の父・博文氏とチームメイトだったこともあり、幼いころから度会選手を知っていたという。
また、今年のドラフトで二人がもっとも驚いた指名を聞いてみた。
「結果的には外れ外れ1位だったけど、細野(晴希)くんが最初に名前が上がってこなかったことじゃないかな。あと、東恩納 (蒼)投手、意外な結果でした。あと、ロッテはもっと投手を取りにいってほしかった気もしますけどね」(G.G.佐藤氏)
「それこそオリックス1位の横山(聖哉)くんです。前評判では指名はあるだろうけど、1位でって感じではなかった。オリックスが上手いことやりましたね。オリックスは余裕があるというか、しっかりと育てていきますよっていう決意みたいなものを感じました。高校生を支配下で4人も獲得。オリックスのドラフトは意外でしたね」(上田氏)
今年は埼玉西武の育成1位で、アメリカ独立リーグでプレー経験のあるシンクレア ジョセフ 孝ノ助投手が指名を受けた。また、今年はシンクレア投手をはじめ、独立リーグ出身者が24名も指名を受けた。アメリカの独立リーグでのプレー経験があるG.G.佐藤氏は「独立リーグの躍進」をこう受け止める。
「今回のドラフトで独立リーグの存在というのはだいぶ大きくなったと思います。昔のように埋もれてしまう選手が確実に少なくなってきていると思う。独立リーグは野球界の発展のために大きく貢献しています。課題の球団経営の部分は、アメリカには成功している独立リーグがたくさんあるので、見習ってほしいです」
2006年に関西高校から高校生ドラフト3巡目でプロ入りした上田氏は、今回指名を受けた高校生たちにこんなメッセージを送った。
「高校からプロの世界に入るということは、間違いなく力があるっていうこと。とにかく自分のプレースタイルを崩さずに、これから監督、コーチ、いろんな選手と出会うことがあるんですけど、やっぱり自分のスタイルというものをしっかりと持ってやってもらいたい。周りに流されないように。とにかく良くも悪くも責任取るのは自分なんです。自分の信じたことをやり続けて、悔いのないようにやってもらいたいですね」
G.G.佐藤氏からもアツいエールが。
「まずはおめでとう! でも、プロの世界は天国とは限らないぞ。地獄の可能性だってある。やっぱりここがゴールじゃなくてスタートだと思って、死ぬ気でスターダムにのし上がってほしいです」
122名が悔いなきプロ野球人生を送ることを願う。
(取材/鎌田光津希)