【国体】土浦日大が9回表の逆転劇で49年ぶりV
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<かごしま国体高校野球:土浦日大8ー7履正社>◇11日◇準決勝◇平和リース
試合の流れが二転三転し、最後はまさかの展開での幕切れとなった。
先手をとったのは履正社。2回、3つの四球を選んで2死満塁とし、1番・西 稜太外野手(3年)の走者一掃中越え三塁打、2番主将・森澤 拓海内野手(3年)の中前適時打で計4点を先取した。
直後の3回、土浦日大も反撃に転じる。2番・香取 蒼太外野手(3年)の中越え二塁打、3番・松田 陽斗内野手(3年)の中前適時打、4番・太刀川 幸輝外野手(3年)の犠飛で1点差に迫る。
4回は9番・畑 飛雄馬投手(3年)の中前適時打で同点に追いつき、6回に8番・江成 元内野手(3年)の犠飛で、初めて勝ち越しに成功した。
6回から履正社が再び攻勢に転じる。
代打・北野 壮汰捕手(3年)の犠飛で同点に追いつき、7回は5番・太鼓地 優希外野手(3年)の左前適時打とエラーで2点を勝ち越した。
7回から4番手でリリーフした左腕・福田 幸之介投手(3年)が最速150キロの力強い投球で7、8回を無失点で切り抜け、9回の先頭打者も三振、このまま履正社が勝ち切るかと思われたが、この土壇場から土浦日大が盛り返す。
四球、2番・香取のこの試合3本目の二塁打、3番・松田も四球を選んで満塁とし、4番・太刀川の犠飛で1点差とした。続く5番主将・塚原 歩生真捕手(3年)の打球は一、二塁間へ大きくバウンド。一塁手が処理して、カバーに入った福田にトスするも間に合わず内野安打となり、三走・香取が生還して同点に追いつく。一走・松田も果敢に本塁へ突入し、これが悪送球を誘って3度目の逆転に成功した。
9回裏は満を持して4番手でマウンドに上がった左腕エース・藤本 士生投手(3年)が無失点で切り抜け、1点差を守り切った。試合時間2時間13分、両チームともベンチ入り18人を使い切った文字通り「総力戦」を土浦日大が制し、49年ぶりとなる国体優勝を手にした。