阪神ドラ1野手は、東海大相模OBとして先輩たちに続くことができるか
森下翔太
7月9日、阪神対ヤクルト(甲子園球場)の試合で阪神ドラフト1位ルーキーの森下 翔太外野手(東海大相模出身)が、プロ第1号ホームランを放った。
この試合で「1番・センター」で出場した森下は、両チーム無得点で迎えた8回、先頭打者として打席に入ると初球を左中間スタンドへ放り込んだ。プロ初ホームランは値千金の先制弾。結局、阪神はこの1点を守り切って勝利。プロ初アーチが決勝弾となった。
森下は中央大から阪神入りしたが、高校は東海大相模で活躍した。今シーズンも現役でプレーしている東海大相模のOBを見ると、投手では中日・小笠原 慎之介投手(2015年1位)、野手では大城 卓三捕手(東海大→NTT西日本→2017年3位)が結果を残している。
開幕投手も務めた小笠原は、6勝5敗と貯金は1だが防御率2.62と安定。投球回数103回はセ・リーグトップ。先発ローテーションの柱にすっかり定着した。
侍ジャパンにも選出され3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した大城は、チーム2位タイの11本塁打。キャリアハイだった昨シーズンの13本塁打を超える勢いだ。
その他で中堅からベテランになりつつあるDeNA・大田 泰示外野手(2008年巨人1位)や、広島・田中 広輔内野手(東海大→JR東日本→2013年広島3位)。若手では、西武・山村 崇嘉内野手(2020年西武3位)に、阪神・遠藤 成内野手(2019年4位)も同校のOBだ。森下とチームメートである遠藤はファームで打率.289(149打数43安打)と規定打席に未到達ながらも数字を残している。
東海大相模高OBは今シーズン投打ともに結果を出している選手が複数いる。森下も他のOBたちに負けじと、ここから結果を積み上げていくことに期待がかかる。
<東海大相模高OB>
※2023年現役OBプレーヤー
大田 泰示(2008年巨人1位)
菅野 智之(東海大→2012年巨人1位)
田中 広輔(東海大→JR東日本→2013年広島3位)
小笠原 慎之介(2015年中日1位)
吉田 凌(2015年オリックス5位)
大城 卓三(東海大→NTT西日本→2017年巨人3位)
菅野 剛士(明治大→日立製作所→2017年ロッテ4位)
田中 俊太(東海大→日立製作所→2017年巨人5位)
遠藤 成(2019年阪神4位)
山村 崇嘉(2020年西武3位)
西川 僚祐(2020年ロッテ5位)
石田 隼都(2021年巨人4位)
豊田 寛(国際武道大→日立製作所→2021年阪神6位)
森下翔太(中央大→2022年阪神1位)
※数字は2023年7月21日現在