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宿敵・韓国から通算4連勝となった侍ジャパン 吉田ら4選手の得点パターンで準々決勝進出なるか

2023.03.10

宿敵・韓国から通算4連勝となった侍ジャパン 吉田ら4選手の得点パターンで準々決勝進出なるか | 高校野球ドットコム
ダルビッシュ有

不安が残るダルビッシュ有の立ち上がり

<WBC:日本13ー4韓国>◇10日◇1次ラウンドB組◇東京ドーム

 2009年大会の韓国戦と同様に、先制点を許す展開となった。3回にヤン・ウィジの2ランで先制を許し、さらにイ・ジョンフの適時打で3点のビハインドとなった。

 大会前の実戦形式の練習で苦しんだ先発のダルビッシュ 有投手(パドレス=東北高出身)は、調子を戻すことができず、苦しいピッチングとなった。これまで参加した国際大会を見ると、球への適応や調子が上がらないことに苦しんでいるのは否めない。

 ただ、実力を考えると、今後調子を上げていき、圧倒的なピッチングを披露することに期待したいところである。勝ち上がっていくにつれて、準決勝以降の米国での試合は、ダルビッシュの復調が鍵になっていくだろう。

ビハインドからの逆転劇から大勝に

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吉田正尚

 3回に3点を先制された日本は、その裏に韓国先発のキム・グァンヒョンを攻め立てる。先頭の源田 壮亮内野手(西武=大分商出身)が8球を投げさせた上で四球で出塁。続く中村 悠平捕手(ヤクルト=福井商出身)も粘って四球を選んだ。無死一、二塁からL・ヌートバー(カージナルス)の適時打で1点を返す。

 さらに、近藤 健介外野手(ソフトバンク=横浜高出身)が中越え適時打を放って1点差に。大谷 翔平投手(エンゼルス=花巻東出身)が歩かされて、村上 宗隆内野手(ヤクルト=九州学院出身)が凡退後に、吉田 正尚外野手(レッドソックス=敦賀気比出身)が適時打を放ち、逆転に成功した。

 日本はその後も5回に2点、6回に5点、7回に2点を挙げて13点を記録。2009年大会の対戦以来の大量得点差の試合になった。

 この試合では、ヌートバー、近藤、大谷の1〜3番が複数安打を放ち、初戦でノーヒットだった吉田もマルチヒットを記録した。

 吉田のオリックス時代を見ると、2018年から5年連続で3割を記録。東京五輪の活躍はもちろんのこと、投高打低の時代に安定した成績を残した実力と、初見から難なくコンタクトできる力はさすがだった。村上の調子が上がるまでは、大谷が歩かされることを考えると、吉田を大谷の後ろに置きたいところだ。

 日本の得点パターンとして、この4選手から得点に広げることが確立されつつある。鈴木 誠也外野手(カブス=二松学舎大附出身)が辞退したことにより、1番から5番まで左打者が並ぶオーダーになっている。この試合のように左腕との対戦に苦しみそうだっただけに、得点パターンも確立した点でも大きな試合だった。

 投手陣に関しては、今永 昇太投手(DeNA=北筑出身)が一発を許しながらも3イニングを1点に抑える。その後は宇田川 優希投手(オリックス=八潮南出身)や松井 裕樹投手(楽天=桐光学園出身)、髙橋 宏斗投手(中日=中京大中京出身)と繋いだ。

 松井は、まだまだ不安が残る内容だったが、宇田川や髙橋宏に関しては、今後の試合で三振が欲しい場面やピンチの場面での登板も視野に入れていいだろう。ただ、懸念材料もまだまだある。勝利はしたが、源田のケガや村上の不調、右打者が全体的に調子が上がりきらない。右打者は全体的に調子の波が激しい選手が多いため、初戦で適時打を放ち、国際大会の経験が豊富な山田 哲人内野手(ヤクルト=履正社出身)を起用するのも1つの手段だろう。

準々決勝進出に向けて勢いをつける試合に

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佐々木朗希

 日本は1次ラウンドの山場と言われていた韓国戦に勝利し、これで2勝0敗とした。対韓国の成績はこれで4連勝という形になった。

 2000年代は、2006、2009年WBCで2敗を喫し、北京五輪では金メダルを譲る形になった。しかし、2019年プレミア12以降は、韓国に4連勝と相性も良くなりつつある。

 また、今大会の1次ラウンドを見ても、日本は試合序盤こそは苦しむ展開ではあるが、順調に勝利をしている。残り2試合は、中国戦で打撃力を見せた初出場のチェコと国際大会では毎回苦戦を強いられているオーストラリアだ。先発はチェコ戦が佐々木 朗希投手(ロッテ=大船渡出身)、オーストラリア戦が山本 由伸投手(オリックス=都城高出身)と予想されている。

 1次ラウンドの折り返し時点になるが、残り2試合にも勝利し、全勝で準々決勝に進出したいところである。

(記事=ゴジキ)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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