News

日本ハムの最年長・宮西にとって今年は正念場のシーズン

2023.01.22

日本ハムの最年長・宮西にとって今年は正念場のシーズン | 高校野球ドットコム
宮西投手

 プロ野球の春季キャンプが2月1日から始まろうとしている。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている一方で、ベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。

 さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)

 新庄剛志監督が「優勝しか目指さない」と公言している日本ハムは、昨シーズン限りで金子 千尋投手(長野商出身)が現役を引退した。そのため今シーズンの最年長選手は38歳となる宮西 尚生投手(市立尼崎出身)となった。

 宮西はプロ1年目の2008年から2021年まで14年連続で50試合以上に登板していたが、昨シーズンは24試合の登板にとどまり連続記録が途切れた。また20.2回を投げ防御率5.66と数字的にも自己ワースト。苦しんだ1年だった。今シーズンは再び中継ぎの一角に食い込むためにも正念場のシーズンと言えそうだ。節目の400ホールドまであと20ホールドに迫っており、この数字がひとつの目標となる。

 宮西に続くのが今年で35歳を迎える木村 文紀外野手(埼玉栄出身)だ。2021年シーズン途中に西武からトレードで加入した木村は、昨シーズン38試合の出場で打率.179(95打数17安打)、2本塁打、9打点と結果を残すことができなかった。外野3ポジションを守れる強みを生かし、出場機会を勝ち取ることが今シーズンの目標となる。

 このオフシーズンにフリーエージェント権を行使し、オリックスから加入した伏見 寅威捕手(東海大四出身)が今年33歳となり、チーム3番目の年長者になる。

 オリックスでプレーした昨シーズンは76試合の出場で打率.229(205打数47安打)3本塁打、21打点の成績だった。捕手併用制だったが主に宮城 大弥投手(興南出身)の先発試合でスタメンマスクをかぶり、チームトップの66試合でスタメン起用されていた。日本ハムでも宇佐見 真吾捕手(市立柏出身)、アリエル・マルティネス捕手(キューバ)らと併用される可能性が高そうだ。そのなかで、どれだけ出番を勝ち取ることができるか。

 日本ハムは若い選手が多い。そのなかで数少ないベテラン選手たちが、どのようにチーム内で融合していくかは、順位を上げるためにも重要な要素となる。

<2023年日本ハム年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢

宮西 尚生(投手/38歳)
木村 文紀(外野手/35歳)
伏見 寅威(捕手/33歳)

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.05.12

【春季新潟県大会】プロ注目右腕・茨木佑太が完封!元プロの芝草監督は素材、メンタル面も絶賛!

2024.05.12

【春季京都大会】センバツベンチ外の西村がサヨナラ打!新戦力の台頭目立つ京都外大西が4強進出

2024.05.12

プロ注目の200cm右腕・菊地ハルン(千葉学芸)がセンバツ出場校との交流戦でまさかの7失点…夏までの課題は?

2024.05.12

【奈良】天理が決勝最多18得点で圧勝!13年ぶりに春の頂点に<春季大会>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>