NPB選手が4人も誕生した18年の花咲徳栄　東洋大、東北福祉大などで活躍する選手も

左から井上 朋也、野村佑希、韮沢 雄也

　2018年の第100回大会の夏甲子園を盛り上げたミレニアム世代は、3月で学生野球を引退し、4月からNPB、社会人野球などあらゆるステージに進み、それぞれの野球人生を歩んでいく。その中から、今回は北埼玉代表で甲子園に出場を果たした花咲徳栄の当時のメンバーを振り返っていきたい。

　大会では2回戦で南神奈川代表・横浜高の前に6対8で敗れ去ったが、その後の進路から、実は実力者揃いだった。

　NPBで奮闘する選手がスタメンに3人もいた。日本ハムが期待する若きスラッガー・野村 佑希内野手が、当時は4番投手で先発。ピッチングではふるわなかったが、バッティングではホームランを放つなど、主砲として奮闘した。

　その野村の前に打っていた韮澤 雄也内野手は、現在は広島でプレー。2022年は1軍デビューを果たすことができたが、2023年は経験を生かして出場機会増を狙う。

　当時は1年生ながら野村と師弟関係でも注目されていた井上 朋也内野手も、現在はソフトバンクに所属している。1軍デビューはまだ叶っていないが、次世代の大砲候補として激しい競争を勝ち抜けるか注目だ。

　途中出場では、巨人の育成ドラ1で指名された松井 颯投手も、横浜高戦に出場。控え投手として1イニングのみの登板だったが、甲子園を経験した後、明星大で潜在能力が花開いた。育成から支配下登録を狙う。

　その他、松井とともに明星大で奮闘した杉本 直希外野手、さらに強豪・上武大で奮闘した田谷野 拳世捕手が当時は3年生としてチームを牽引した。当時は2年生だった東洋大の橋本 吏功外野手、東北福祉大・羽佐田 光希内野手は、今年が大学野球最後で、勝負の1年となる。

　途中出場まで含めるとNPB選手が4選手。大学も球界を代表する強豪校と、改めてレベルの高さを感じさせる2018年の花咲徳栄。戦うステージは違えど、2023年もそれぞれの場所で活躍してほしい。

＜夏の甲子園2回戦・横浜高戦＞
1番（中）橋本 吏功　東洋大・3年
2番（左）杉本 直希　明星大　卒業見込み
3番（遊）韮沢 雄也　広島
4番（投）野村 佑希　日本ハム
5番（三）羽佐田 光希　東北福祉大・3年
6番（二）倉持 賢太
7番（右）井上 朋也　ソフトバンク
8番（一）新井 英一
9番（捕）田谷野 拳世　上武大　卒業見込み