イースタン優秀選手は来季、ヤクルト内山壮のような活躍ができるか
星稜時代の内山 壮真
11月25日、NPBアワードが行われイースタン・リーグの優秀選手賞が発表された。各球団1人ずつの選出で、楽天・宮森 智志投手(呉商出身)、ロッテ・小沼 健太投手(東総工出身)、巨人・菊地 大稀投手(佐渡高出身)、ヤクルト・並木 秀尊外野手(市立川口出身)、西武・高木 渉外野手(真颯館出身)、日本ハム・根本 悠楓投手(苫小牧中央出身)、DeNA・石川 達也投手(横浜高出身)の7人が受賞している。
各選手ともに、この表彰をきっかけとし、来シーズンは1軍の舞台で結果を残したいところだろう。一方で昨シーズンの同賞受賞者は、今シーズン1軍で結果を残すことができたのだろうか。振り返ってみたい。
昨シーズンはロッテ・本前 郁也投手(札幌光星出身)、巨人・戸田 懐生投手(KTCおおぞら高出身)、楽天・黒川 史陽内野手(智辯和歌山出身)、ヤクルト・内山 壮真捕手(星稜出身)、日本ハム・立野 和明投手(中部大一出身)、DeNA・蝦名 達夫外野手(青森商出身)、西武・渡部 健人内野手(日本ウェルネス高出身)の7人がイースタン・リーグの優秀選手賞を受賞した。
このなかで今シーズンもっともインパクトを残したのが内山壮だろう。高卒2年目かつ捕手という難しいポジションながら開幕1軍入りを果たすと74試合に出場。打率.232(177打数41安打)、4本塁打の成績を残し、日本シリーズでも第2戦で9回に同点3ランを放った。
大卒3年目の蝦名もキャリアハイの成績を残した。外野3ポジションにつき、1番や3番といった核となる打順も任され61試合に出場。打率.247(158打数39安打)、3本塁打と結果を残した。
内山と蝦名が飛躍した一方で、黒川は目立った成績を残せず、渡部は1軍での出場がなかった。
投手陣では本前が12試合の登板で3勝を挙げた。戸田も14試合に登板しプロ初勝利をマークしている。しかしこのオフに戸田は自由契約となり育成で再契約。再び支配下登録を目指す立場となった。先発ローテーションの一角を期待された立野は、わずか3試合の登板で防御率10点台。期待に応えることができなかった。
今年、受賞した7人は内山や蝦名のように来シーズン1軍で活躍することができるだろうか。
<2021年イースタン・リーグ優秀選手賞受賞者>
※2022年1軍成績
本前 郁也(ロッテ)
12試合(56回) 3勝2敗 防御率4.66
戸田 懐生(巨人)
14試合(22回) 1勝0敗 防御率6.55
黒川 史陽(楽天)
17試合 打率.222(63打数14安打) 0本塁打 2打点
内山 壮真(ヤクルト)
74試合 打率.232(177打数41安打) 4本塁打 19打点
立野 和明(日本ハム)
3試合(10.2回) 1勝2敗 防御率10.13
蝦名 達夫(DeNA)
61試合 打率.247(158打数39安打) 3本塁打 8打点
渡部 健人(西武)
1軍出場なし
(記事=勝田 聡)