明治神宮大会大学の部では、3人のドラフト指名選手が活躍
田中 千晴、村松 開人、伊藤 茉央
秋の王者決定戦、明治神宮野球大会が幕を閉じた。大学の部は明治大(東京六)が6年ぶり7度目の優勝を飾った。
6年前を振り返ってみると柳 裕也投手(現中日)、星 知弥投手(現ヤクルト)、佐野 恵太外野手(現DeNA)といった同年のドラフト会議で指名されていた選手たちが主力としてチームを引っ張っていた。明治神宮大会はドラフト会議終了後に行われるため、すでにプロ(NPB)入りを決めた選手が活躍することは珍しくない。
今大会も10月のドラフト会議で指名を受けていた選手は複数いる。彼らはどのような活躍を見せたのだろうか。
優勝を飾った明治大は中日2位指名で主将の村松 開人内野手(静岡高出身)が、全3試合に「1番・二塁」で出場。3試合連続で安打を放ち打率.273(11打数3安打)の成績を残した。守備では決勝の9回2死一塁の場面で好守を見せ勝利を手繰り寄せた。
準優勝の國學院大(東都)は巨人3位指名の田中 千晴投手(浪速出身)が準決勝の大阪商業大(関西五第1代表)戦に先発した。5回までノーヒットピッチングを見せる快投。6回に2安打と1四球に失策が絡み2点を失い、イニング途中の降板となったものの5.2回を2失点(自責0)でまとめた。1試合のみの登板だったものの、しっかりと役割を果たした。
その他では東京農業大北海道オホーツク(北海道二)の楽天4位指名・伊藤 茉央投手(喜多方高出身)が登板した。初戦の関西大(関西五第2代表)戦で2番手としてマウンドに登ると5回2失点(自責0)、1安打1与四球4奪三振の好内容だったもののチームは敗れた。
今大会では村松、田中、伊藤の3人がすでにドラフト指名を受けていた。大学生活の続く下級生、あるいは4年生でも卒業後に社会人野球などで野球を続ける選手たちからも、来年以降ドラフト指名を受ける選手たちが現れることに期待したい。
<2022年大学の部・明治神宮大会出場校のドラフト指名選手>
東京農業大北海道オホーツク:伊藤 茉央(喜多方/楽天4位)
仙台大:なし
明治大:村松 開人(静岡/中日2位)
國學院大:田中 千晴(浪速/巨人3位)
上武大:なし
国際武道大:なし
名城大:なし
大阪商業大:なし
関西大:なし
環太平洋大:なし
九州共立大:なし
(記事=勝田 聡)