News

夏のプレッシャーは計り知れない、春上位校が次々と敗退

2022.07.18

夏のプレッシャーは計り知れない、春上位校が次々と敗退 | 高校野球ドットコム
早期敗退となった神村学園

 2022年第104回全国高校野球選手権大会の各都道府県予選が繰り広げられている中、今春の大会で上位に進出したチームが早くも敗退しているケースが見られる。

 17日、静岡では春に優勝し東海地区大会でも優勝した浜松開誠館が、聖隷クリストファーの前に敗れた。相手が昨年秋の準優勝チームだから、番狂わせではないが、初戦敗退ということを考えれば、やはりショッキングなニュースになるだろう。

 全国を見ると、春季大会で優勝しながら敗退しているチームは8校ある。

札幌第一(北海道)
秋田商(秋田)
浜松開誠館(静岡)
西城陽(京都)
奈良大附(奈良)
松山商(愛媛)
神村学園(鹿児島)
沖縄水産(沖縄)

 さらにベスト4入りのチームとなると

秋田=本荘大曲農
山形=酒田南
茨城=水戸商
栃木=栃木工
石川=金沢
山梨=日川
岐阜=大垣日大
奈良=畝傍
和歌山=県立和歌山商
鳥取=米子北
島根=石見智翠館
岡山=岡山東商玉野光南
徳島=阿南光
香川=丸亀城西
愛媛=西条
高知=土佐高知南
長崎=諫早農九州文化学園
熊本=熊本学園大附
大分=柳ヶ浦
宮崎=聖心ウルスラ
鹿児島=神村学園鹿児島玉龍 樟南
沖縄=沖縄水産沖縄尚学宮古前原

 九州地区は日程消化が早いため、敗退校も多くなっていることはあるが、約半分の都道府県で春4強の一角が敗れていることになる。毎年のように上位進出しているチームと違い、この春に快進撃したチームほど、夏にプレッシャーがかかりやすくなっていることもあるだろう。沖縄水産松山商秋田商といった古豪も、復活が叫ばれたが、周囲の期待が大きければ大きいほど、球児にかかる重圧も違う。コロナ禍の影響で、どのチームも十分な調整、実戦練習ができなかったことも影響したかもしれない。

 秋春夏と実績を残していくことは、やはり難しいことのようだ。

(記事=浦田由紀夫)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.26

【春季近畿大会】大阪学院大高のプロ注目ショート・今坂幸暉は3打数無安打。「第1打席がすべて」と悔やむも好守備に手応え

2024.05.26

【春季関東大会】超強力打線・帝京の快進撃が止まる! 白鷗大足利の山口・昆野を攻略できず、13年ぶりの夏への課題は「大黒柱の育成」

2024.05.26

【島根】開星、出雲が各地区で優勝<各地区大会>

2024.05.26

【佐賀】佐賀北、龍谷、佐賀商、鳥栖工が4強入り<NHK杯>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商