News

楽天・黒川が2軍最多打席も物足りなさ、釜元、横尾らも結果残せず

2022.07.02

楽天・黒川が2軍最多打席も物足りなさ、釜元、横尾らも結果残せず | 高校野球ドットコム
高校時代の黒川 史陽(智辯和歌山)

 プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 楽天は高卒3年目の黒川 史陽内野手(智辯和歌山出身)が209打席で、もっとも打席に立っている。4月下旬からは約1ヶ月間に渡って1軍にも合流していた。そこでは17試合に出場し、打率.222(63打数14安打)と目立った成績を残すことはできていない。

 一方の2軍では打率.268(183打数49安打)、OPS.711とまずまずの数字を残している。しかし昨シーズンは2軍で打率.319(204打数65安打)、OPS.806だったことを考えると物足りなさは否めない。2軍で突き抜けた数字を残し、再度の1軍昇格を目指す。

 黒川に続いたのが昨シーズンまではソフトバンクに在籍していた育成契約の釜元 豪外野手(西陵高出身)の170打席だった。今シーズンが11年目ということもあり2軍で打率.288(132打数38安打)、OPS.855と結果を残している。外野という激戦区ではあるがこの結果を残し続け、まずは支配下登録を勝ち取りたいところ。

 昨シーズン加入した横尾 俊建内野手(日大三出身)の166打席がそれに続く。一発長打が魅力の横尾だが、昨シーズンは1軍で30試合に出場してホームランは0。今シーズンも1軍での出場機会はなく、2軍で調整中となっている。そのなかで打率.281(139打数39安打)、2本塁打、OPS.745の成績を残している。長打が売りの選手としてこの数字は少し寂しいものがある。長打力をまずはアピールしていきたいところ。

 黒川、釜元、横尾に続いたのが小郷 裕哉外野手(関西出身)の160打席、育成契約のマーキ(山﨑 真彰)内野手(東京学館浦安出身)の141打席のふたり。小郷は昨シーズン1軍で38試合に出場したものの今シーズンはまだ1試合だけ。開幕1軍入りを果たしたが開幕直後の3月28日に登録を抹消されると以降は一度も1軍に呼ばれていない。2軍では打率.263(133打数35安打)、OPS.724、6盗塁の成績を残している。

 一方、育成契約のマーキは打率.260(123打数32安打)。昨シーズンは途中で離脱しながらも打率.338(195打数66安打)と3割を記録していたことを考えると低迷しているともいえる。支配下登録を勝ち取るべくまずは打率3割を目指していきたいところ。

 <打席数上位5人>

209打席:黒川 史陽(内野手)
170打席:釜元 豪(外野手)
166打席:横尾 俊建(内野手)
160打席:小郷 裕哉(外野手)
141打席:マーキ(内野手)

2022年6月30日終了時点

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【鹿児島】鹿児島玉龍と樟南が8強へ<NHK旗>

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商