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【埼玉】2013年Vの浦和学院がセンバツ出場回数&勝利数で大きくリード

2022.02.09

【埼玉】2013年Vの浦和学院がセンバツ出場回数&勝利数で大きくリード | 高校野球ドットコム
浦和学院時代の小島 和哉投手

 2022年第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決定した。今年の高校野球界がこのセンバツからスタートすることになる。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は埼玉。浦和学院が7年ぶり11回目の出場を決めた。昨年の秋は埼玉県で優勝し、関東大会では、初戦で向上(神奈川)を破ると準々決勝で桐生第一(群馬)に快勝して、センバツ当確枠の4強を決めていた。準決勝では山梨学院(山梨)に敗れたが、夏限りで勇退した森士監督に代わって長男の森大監督のもと、「新生浦学」がセンバツの舞台に挑む。

過去、埼玉でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<埼玉センバツ出場回数上位ランキング>
1位 浦和学院  11回
2位 花咲徳栄  5回
3位 上尾   3回
3位 春日部共栄 3回
5位 大宮    2回
5位 県浦和  2回

 埼玉県勢のセンバツ初出場は、第8回(1931年)大会の川越中。現在の県川越だがセンバツ出場はこの1回だけとなっている。出場回数トップは今センバツ出場を決めた浦和学院で11回目。2位の花咲徳栄に大きく差をつけるなど他を圧倒している。

 過去、埼玉県勢の21世紀枠での出場はなし。地区推薦校として2016年上尾が選ばれたが、出場にはいたっていない。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 浦和学院  20勝(優勝1回、4強2回、8強3回)
2位 大宮工   5勝(優勝1回)
3位 大宮東   4勝(準優勝1回)
3位 聖望学園  4勝(準優勝1回)
5位 春日部共栄 3勝(8強1回)
5位 花咲徳栄  3勝(8強1回)

 埼玉県勢のセンバツ初勝利は、第12回(1935年)大会の浦和中(現・県浦和)で大会初戦となった2回戦で嘉義農林(台湾)に12対7で勝利している。

 埼玉県勢は第40回(1968年)大会の大宮工と、第85回(2013年)大会の浦和学院の優勝が最高成績。

第40回大会=大宮工
1回戦:5-4 防府商(山口)=延長10回
2回戦:9-5 浜松工(静岡)
準々決勝:6-3 平安(現・龍谷大平安=京都)
準決勝:5-3 箕島(和歌山)
決勝:3-2 尾道商(広島)

 大宮工は全国の工業高校として初めての優勝を決めた。エースの吉沢 敏雄投手は準決勝の箕島戦の前に右肘の痛み止めの副作用などで発熱し、緊急入院。病院から直行してマウンドに登って箕島に勝利したという逸話が残っている。当時、箕島にはのちの大投手となる東尾 修氏がエースで4番打者だった。その東尾氏を最後の打者として打ち取って勝利している。

第85回大会=浦和学院
2回戦:4-0 土佐(高知)
3回戦:11-1 山形中央(山形)
準々決勝:10-0 北照(北海道)
準決勝:5-1 敦賀気比(福井)
決勝:17-1 済美(愛媛)

 浦和学院は2年生左腕、現ロッテの小島 和哉投手を擁して埼玉県勢2校目のセンバツ優勝を果たした。小島は初戦で6安打完封劇、準々決勝は7回1安打無失点、準決勝からは2戦連続1失点完投と快投を見せた。決勝では現楽天の安樂 智大投手擁する済美に投げ勝った。結局3完投を含め42回を投げて3失点で防御率は0.64。過去、第29回(1957年)大会の王貞治(早稲田実業)、第35回(1963年)大会の池永 正明下関商)と肩を並べる2年生優勝投手となった。

 埼玉県勢のセンバツの通算成績は46勝33敗。都道府県別勝利数ランキングは北海道と並んで17位タイ。ここ2大会は埼玉勢は初戦から連敗しているが、今回出場の浦和学院はここ3大会連続して初戦を突破。2013年には初優勝した。ここ3大会10勝2敗の「埼玉の雄」が2度目の優勝を狙う。

[page_break:埼玉のセンバツ出場校一覧]

【埼玉のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) ―
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) 川越中
9回 1932(昭7) ―
10回 1933(昭8) ―
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) 浦和中
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) 浦和中
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止

1944(昭19) 戦争のため中止
1945(昭20) 戦争のため中止
1946(昭21) 戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) ―
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) ―
29回 1957(昭32) ―
30回 1958(昭33) ―
31回 1959(昭34) ―
32回 1960(昭35) 大宮
33回 1961(昭36) ー
34回 1962(昭37) ―
35回 1963(昭38) 上尾
36回 1964(昭39) ー
37回 1965(昭40) ー
38回 1966(昭41) 大宮
39回 1967(昭42) ―
40回 1968(昭43) 大宮工
41回 1969(昭44) ―
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) 深谷商
44回 1972(昭47) ―
45回 1973(昭48) ―
46回 1974(昭49) ―
47回 1975(昭50) ―
48回 1976(昭51) ―
49回 1977(昭52) ―
50回 1978(昭53) ―
51回 1979(昭54) ―
52回 1980(昭55) 上尾
53回 1981(昭56) ―
54回 1982(昭57) 上尾
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) ―
57回 1985(昭60) 熊谷商
           秀明
58回 1986(昭61) ―
59回 1987(昭62) ―
60回 1988(昭63) 西武台
61回 1989(平1) ―
62回 1990(平2) 伊奈学園
63回 1991(平3) 春日部共栄
64回 1992(平4) 浦和学院
65回 1993(平5) 大宮東
66回 1994(平6) ―
67回 1995(平7) 鷲宮
68回 1996(平8) 浦和学院
69回 1997(平9) 春日部共栄
70回 1998(平10) 浦和学院
71回 1999(平11) ―
72回 2000(平12) 埼玉栄
73回 2001(平13) ―
74回 2002(平14) 浦和学院
75回 2003(平15) 花咲徳栄
           浦和学院
76回 2004(平16) ―
77回 2005(平17) 浦和学院
78回 2006(平18) ―
79回 2007(平19) ―
80回 2008(平20) 聖望学園
81回 2009(平21) ―
82回 2010(平22) 花咲徳栄
83回 2011(平23) 浦和学院
84回 2012(平24) 浦和学院
85回 2013(平25) 花咲徳栄
           浦和学院
86回 2014(平26) ―
87回 2015(平27) 浦和学院
88回 2016(平28) 花咲徳栄
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) ―
91回 2019(平31) 春日部共栄
92回 2020(令2) 花咲徳栄
93回 2021(令3) ―
94回 2022(令4) 浦和学院
(2020年は開催中止。☆は21世紀枠)

※川越中=現・県川越
 浦和中=現・県浦和

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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