【動画】大阪桐蔭vs東海大菅生など3試合に厳選 編集部が選ぶ甲子園の印象深いゲーム
2021年は選抜、夏の甲子園がともに開催され、少しずつ今までの高校野球の流れが戻ってきた。そんなセンバツ、夏の甲子園に取材に向かい、現地の模様を見てきた編集部・田中裕毅が印象的なゲームをピックアップした。
有観客での開催となったセンバツからは、明豊と東播磨の試合をピックアップした。
試合は延長11回までもつれる熱戦となったが、「序盤から点数を取り合ったことで、どんな試合展開となるのか」と振り返るように、あわただしい点数の取り合いとなった。
そのなかで東播磨が見せた足を使った攻撃が多くの観客を沸かせた。これには敵将・川崎監督も「嫌らしさをもった組織力で勉強になりました」と試合後に語るほど。全国での実績が十分の名門・明豊に見せた東播磨の攻撃は振り返っても素晴らしいものだった。
無観客だった夏の甲子園では1回戦から2つピックアップ。
雨による8回途中でのコールドとなった大阪桐蔭と東海大菅生は、戦前より優勝候補に挙がった両チーム同士の注目カード。多くの注目が集まっただけに、最後までやり切ってほしい。やりきれないことへの悔しさがあるとともに、悪天候の中で見せた全国の名門校同士の気迫あふれるプレーが強く印象に残った。
もう1つが東北学院と愛工大名電の一戦。投打ともに充実の戦力を整えていた愛工大名電を相手に、東北学院の投打のかみ合った試合運びで見事勝利。勝った東北学院は2回戦を不戦敗で終えてしまったが、高校野球界の超名門から勝利した東北学院の一戦が強く心に刻まれた。
2022年は聖地・甲子園でどの選手がスターとなるのか。その瞬間を伝えていくのはもちろんだが、願わくは現地に多くの高校野球ファンが見られるような環境になっていてほしい。