楽天1位スラッガーは未経験、6位投手は4強入り~ドラフト指名選手の甲子園歴
吉野創士(昌平)
今年もドラフト会議で12球団合計77名(支配下のみ)が指名を受けた。その77名の選手達は、ほぼ全員が高校時代に甲子園を目指していたことだろう。
そこで各球団が指名した選手の甲子園出場歴を振り返ってみたい。
楽天はドラフト1位で吉野 創士(外野手/昌平)の一本釣りに成功した。吉野は右の大砲になりうる強打の外野手で、早い段階から注目を浴びていた。球団創設から生え抜きの大砲が育っていないだけに大きな期待がかかる。そんな吉野だが昌平時代に甲子園の土を踏むことはできなかった。最後の夏となった今夏の埼玉大会では決勝で浦和学院に敗れている。
ドラフト3位の前田 銀治(外野手/三島南)は、2021年春の甲子園に21世紀枠で出場。初戦の鳥取城北戦で2安打を放った。また、投手としてマウンドにも登り、1回3失点の内容だった。チームはこの試合で敗れている。
ドラフト6位の西垣 雅矢(投手/報徳学園→早稲田大)は2017年春の甲子園に1学年下の小園 海斗(現広島)らとともに出場した。
初戦の多治見戦では7回無失点と好投。2戦目の前橋育英戦では完封勝利を挙げている。丸山 和郁(ヤクルト2位)とも対戦し3打数ノーヒット1四球の内容だった。
準々決勝の福岡大大濠戦でも7回途中3失点(自責2)と安定した内容でチームの勝利に貢献。古賀 悠斗(西武3位)を5打数1安打に抑えている。準決勝の履正社戦は安田 尚憲(現ロッテ)に一発を許すなど、3回途中2失点でマウンドを降りた。チームは一時逆転するも9回に再逆転されベスト4で敗退した。
ドラフト7位の吉川 雄大(投手/広陵→東海大→JFE西日本)は2014年夏の甲子園にエースナンバーを背負って出場。初戦の三重戦に太田 光(現楽天)とのバッテリーで挑み最後まで1人で投げ抜くも延長11回にサヨナラ負けを喫した。打撃では本塁打を含む2安打を放っている。
2位の安田 悠馬(捕手/須磨翔風→愛知大)、4位の泰 勝利(投手/神村学園)、5位の松井 友飛(投手/穴水→金沢学院大)は、甲子園出場経験がない。泰は2019年夏の甲子園にチームは出場している。しかし泰自身は当時1年生だったこともありベンチ外だった。
【楽天ドラフト指名】
※育成指名は除く
※◎は甲子園出場経験あり
<支配下>
1位:吉野 創士(外野手/昌平)
2位:安田 悠馬(捕手/須磨翔風→愛知大)
3位:前田 銀治(外野手/三島南)◎
4位:泰 勝利(投手/神村学園)
5位:松井 友飛(投手/穴水→金沢学院大)
6位:西垣 雅矢(投手/報徳学園→早稲田大)◎
7位:吉川 雄大(投手/広陵→東海大→JFE西日本)◎
記事=勝田 聡