News

選手の出身地でみる今年のプロ野球首位争い、トレンドは?

2021.09.14

選手の出身地でみる今年のプロ野球首位争い、トレンドは? | 高校野球ドットコム
岡本和真(巨人-智辯学園)

 プロ野球では今シーズンも終盤戦に入ってきた。セ、パともに優勝争いチームも絞られている。セ・リーグでは阪神、ヤクルト、巨人。パ・リーグではロッテ、オリックス、楽天といったところだろう。パ・リーグでは絶対的な王者と言われるソフトバンクが苦しんでいる。現実的には3位に食い込めるかどうか。

 今季は東京五輪もあった関係で、シーズンが10月20日過ぎまで行われ、まだ1か月以上、白熱した戦いが楽しめる。

 このセパ合わせて上位6チームの主力たちの出身校を調べてみた。9月に入って、先発している投手、抑え、スタメン起用されている選手らをピックアップ。出身地とともにみていくと、投手ではやや関東勢が多くで、野手では圧倒的に関西勢が多いことが分かった。

 近年、大阪桐蔭の強さが目立つため、打者としては大阪勢が目立つのだろうが、兵庫県出身の選手も負けていないことが分かる。

【野手の近畿勢】
★大阪出身
 巨人=広岡大志智辯学園小林誠司(広島広陵)松原聖弥仙台育英
 ヤクルト=元山飛優佐久長聖
 ロッテ=安田尚憲履正社山口航輝明桜
 楽天=浅村栄斗大阪桐蔭
 オリックス=太田椋天理)T-岡田(履正社福田周平(広島広陵)
★兵庫出身
 巨人=岸田行倫報徳学園中島宏之伊丹北坂本勇人光星学院
 阪神=坂本誠志郎履正社佐藤輝明仁川学院
 ヤクルト=山田哲人履正社坂口智隆神戸国際大附
 ロッテ=中村奨吾天理
 楽天=辰巳涼介(小深田大翔神戸国際大附
 オリックス=来田涼斗明石商
★奈良出身
 ヤクルト=西浦直亨天理
 ロッテ=小窪哲也PL学園荻野貴司郡山
 巨人=岡本和真智辯学園亀井善行上宮太子
 阪神=小野寺暖京都翔英

 投手陣では、関東地域からは、東京以外の周囲の県から、まんべんなく選手が出ている。

【投手の関東勢】
★神奈川
 楽天=松井裕樹桐光学園
 巨人=菅野智之東海大相模
 阪神=青柳晃洋川崎工科
★千葉
 楽天=涌井秀章横浜早川隆久木更津総合
 阪神=伊藤将司横浜
★茨城
 ロッテ=鈴木昭汰常総学院美馬学藤代
 巨人=高橋優貴東海大菅生
★埼玉
 オリックス=山崎福也日大三
 ロッテ=小島和哉浦和学院
★栃木
 オリックス=田嶋大樹佐野日大

 今年のトレンドとして、プロ野球を面白くしているのは「関東出身の投手」と「関西出身の打者」。もちろん、野球はチーム対チームの対決が基本だが、投手と打者の「局地的」な対決の味方として、「出身校」「出身地」で、その対戦の行方を占うのも面白いかもしれない。

(記事=浦田 由紀夫)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>