高川学園、弘前学院聖愛…中高一貫制でシニアに所属する実力校から甲子園出場が続々
河野 颯(高川学園)、佐藤 海(弘前学院聖愛)
現在、甲子園常連校の中学軟式が強くなっている。中学の部活に力を入れて、内部進学から相乗効果で高校を強化。これは、軟式が全国レベルの星稜中、秀光中、高知中の3校から続々とプロや超高校級の選手が現れており、星稜中では東京ヤクルトの内山壮真が計4度の甲子園出場、秀光中からは伊藤樹、高知中から森木大智がプロからも注目されているように、内部進学から続々と逸材が現れている。
ここまで紹介したのは、中学軟式だったが、今回は私学の法人が、日本リトルシニア中学硬式野球協会の各支部の連盟に所属し、さらに強豪シニアとなり、甲子園出場にもつながっているケースを紹介したい。
まずは高川学園。高川学園は中学の部活動が関西連盟に所属している。甲子園ではベンチ入り9名が高川学園出身だった。
背番号1・河野 颯
背番号2・山崎 帆大
背番号4・山見 拓希
背番号5・立石 正広
背番号7・田口 哉斗
背番号8・中村 賢紳
背番号12・磯村 圭吾
背番号13・藤田 健佑
背番号15・井上 心太郎
甲子園でバックスクリーン弾を放った立石選手も、高川学園中出身だ。近年、高川学園の実績は素晴らしく、現在の3年生は甲子園でバックスクリーン弾を放った立石選手も、高川学園中出身だ。近年、高川学園の実績は素晴らしく、現在の3年生は日本リトルシニア中国大会準優勝、現在の1、2年生は全国選抜大会出場と実績が豊富だ。
その高川学園シニアを強豪チームに育てた松本監督が19年12月から高校の監督に就任し、独自大会を含め2年連続で夏優勝、そして甲子園初勝利と順調にステップアップを果たしている。
惜しくも初戦敗退に終わったが、東北大会常連の強豪・弘前学院聖愛も中高一貫が強い学校として有名だ。
背番号7 佐藤海
背番号8 丸岡昂太郎
背番号9 町田修平
背番号12 工藤天晴
背番号15 宇野 琥太朗
背番号17 佐藤 雄心
背番号18 斎藤 圭人
非常に力強いパフォーマンスを見せる選手が多く、弘前学院聖愛中もシニアとしては強豪で、全国での実績も豊富。同県では、青森山田リトルシニアの躍進も著しい。2018年には、藤森 粋七丞がU-15代表に選出され、青森山田でも主力投手として活躍した。
また、今年は櫻田 朔、吉川 勇大を中心に今年の日本リトルシニア選手権大会では東北勢として初優勝を収めた。多くの選手が内部進学が入学する青森山田が楽しみだ。
他には2019年センバツ出場の札幌大谷には、札幌大谷シニアが強豪シニアとして有名だ。
他では、甲子園優勝やプロ野球選手を目指す強豪ではなく、東京大、難関私大などを目指す進学校・芝(東東京)も中学の野球部がシニアの連盟に所属している。今年の3年生は中学時代から実力があり、連携も抜群。この夏は快進撃を続け、東東京大会ベスト8入りを果たした。
高校野球での活躍、そして勉学の両立を誓う中学の後輩たちにとっても大きな躍進だった。