「奇跡のバックホーム」で全国制覇した名将・澤田 勝彦氏(北条監督)が今夏で勇退
北条・澤田監督
松山商(愛媛)では後に巨人などで活躍した西本聖投手のボールを受け、駒澤大卒業後は1980年からは母校コーチに就任。監督となった1988年秋から2006年夏までは春2回・夏4回に渡り甲子園に出場し、1996年夏甲子園決勝戦・熊本工(熊本)戦における「奇跡のバックホーム」での全国制覇達成した澤田 勝彦氏。
2010年度から就任した愛媛北条でも2014年春の県大会ベスト4など県内強豪の実力を創り上げつつ、人間形成面でも大きな功績を残してきた名将が、このほど今夏の「第103回全国高校野球選手権」をもって高校野球監督を勇退することが明らかになった。
「高校野球ドットコム」の独占電話取材に応じた澤田監督は勇退の理由について「今年度で再任用の定年となる65歳(1957年2月19日生まれ)を迎えるので、この夏を区切りとして監督を退く決断をした」と話し、最後の大会として迎える第103回全国高校野球選手権愛媛大会とその先の針路については「大会後の事は考えず、今のチームに精一杯臨んでいきたい」と強い決意を述べた。
現3年は軟投派の中原 真(右投右打・170センチ60キロ・松山市立北条北中出身)と、大型長距離砲としても期待の高い西本 拓真(右投右打・181センチ78キロ・えひめ港南リトルシニア出身)の2枚看板を擁し、6月26日(土)の古巣・松山商との練習試合第1試合でも3対3と引き分けるなど徐々に手ごたえをつかみつつある愛媛北条。
井上 瑠(3年・遊撃手・右投右打・174センチ66キロ・松山市立雄新中出身)を主将に選手17人・女子マネージャー1人で意思を1つにしたチームは、7月12日(月)11時半から[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で行われる上浮穴戦から、澤田監督と共に闘う頂点獲得へのラストチャンスに挑む。
(記事:寺下 友徳)