弟が巨人のコーチ!元プロのコーチなど新体制となった日本大が初戦勝利!
大正大との開幕戦で13対2で快勝した日本大。幸先の良いスタートを切ったが、今年からはチームが一新している。まずは監督にコーチをしていた片岡 昭吾氏が就任。弟には元プロ野球選手である片岡 治大がいるが、その片岡監督の右腕として元プロ野球選手である青山 誠や、石田 竜也という若きコーチ陣が就任。首脳陣が大きく変わった。
片岡監督は「監督は変わりましたが、やることは変えていません」という仲村前監督が貫いてきた隙のない野球。細かな部分まで追求した野球を継承し、今もなお貫いているという。たしかに大正大戦では送球間や相手バッテリーのミスを逃さずに、果敢に次の塁を狙っているのが印象的で、盗塁も1試合で6つと多かった。
選手たちを見ても、一塁駆け抜けが手動での計測ながら3.71秒を記録した6番・野村 昇大郎(二松学舎大付出身)はじめ俊足を兼ね備えた選手が多く、機動力を使いながら小技も絡めた繋ぐ攻撃が今季の武器となりそうだ。
足を使ったそつのない野球を受け継ぎながらも、新体制となって変わってきた部分も少なからずある。青山、石田両コーチが入ったことで、選手たちとのコミュニケーションが今まで以上に密になったと片岡監督は語る。
「選手とも年齢が近いですし、練習も最後まで見てもらえる。メニューに関しても相談しながらですが任せられるので、監督の立場としては助かっています」
コーチ陣の存在は選手にとっても大きなものとなっているようだ。
「基本的には野球の話が多いですが、身近な相談も出来たりして話す機会は増えました。(青山、石田両コーチは)何でも話せる指導者さんだと思います」(中尾 勇介)
指導者、選手間のコミュニケーションが活発となり、よりチームとしての一体感が生まれつつある新生・日本大。まずは春季リーグ戦で1部復帰、そして秋季リーグ戦での1部優勝。その先にある悲願の日本一へ幸先の良い形で開幕戦を制した。
(記事:田中 裕毅)