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横浜DeNAの上位指名投手は高確率で即戦力も2年目のジンクスがちらつく投手多数

2021.02.01

横浜DeNAの上位指名投手は高確率で即戦力も2年目のジンクスがちらつく投手多数 | 高校野球ドットコム
今永 昇太(北筑出身)

 2020年はリーグ4位でシーズンを終えた横浜DeNA。今季からハマの番長こと三浦 大輔氏が監督に就任し、新体制で挑む横浜DeNAだが、近年のドラフトで上位で指名した投手たちはどのような結果を残しているだろうか。まず、2015年から19年までのドラフトで上位指名で入団した投手たちの一軍での成績は以下の通り。

2015年1位 今永 昇太北筑-駒沢大)
2016年 22試合  8勝9敗 0H0HP 防御率2.93
2017年 24試合 11勝7敗 0H0HP 防御率2.98
2018年 23試合 4勝11敗 4H5HP 防御率6.80
2019年 25試合 13勝7敗 0H0HP 防御率2.91
2020年  9試合  5勝3敗 0H0HP 防御率3.23

2015年2位 熊原 健人柴田-仙台大)→現役引退

2016年1位 濵口 遥大三養基-神奈川大)
2017年 22試合 10勝6敗 0H0HP 防御率3.57
2018年 19試合  4勝5敗 1H1HP 防御率3.90
2019年 17試合  6勝5敗 1H1HP 防御率3.17
2020年 16試合  6勝5敗 0H0HP 防御率4.60

2016年2位 水野 滉也札幌日大-東海大北海道キャンパス)→現役引退

2017年1位 東 克樹(愛工大名電-立命館大)
2018年 24試合 11勝5敗 0H0HP 防御率2.45
2019年  7試合  4勝2敗 0H0HP 防御率3.76
2020年 一軍登板なし

2017年3位 阪口 皓亮北海
2018年 一軍登板なし
2019年 3試合 0勝1敗 0H0HP 防御率5.87
2020年 3試合 0勝2敗 0H0HP 防御率7.50

2018年1位 上茶谷 大河(京都学園-東洋大)
2019年 25試合 7勝6敗 0H0HP 防御率3.96
2020年 11試合 2勝3敗 0H0HP 防御率4.12

2018年3位 大貫 晋一桐陽-日本体育大-新日鉄住金鹿島)
2019年 15試合  6勝5敗 0H0HP 防御率5.00v
2020年 19試合 10勝6敗 0H0HP 防御率2.53

2019年2位 坂本 裕哉福岡大大濠-立命館大)
2020年 10試合 4勝1敗 0H0HP 防御率5.67

2019年3位 伊勢 大夢九州学院-明治大)
2020年 33試合 3勝1敗 4H7HP 防御率1.80

 過去5年の上位指名で在籍している投手は8名。2015年1位の今永 昇太は1年目に8勝、2017年、2019年は2桁勝利を達成し2年連続で開幕投手を務めるなどエースに成長。昨シーズン後半は左肘の手術のため昨季は9試合の登板にとどまったが来季には万全の状態で完全復活に期待したい。

 また2016年1位の濵口 遥大、2017年1位の東 克樹もルーキーイヤーで2桁勝利を挙げるなど、入団当初から力を発揮し左腕大国を築き上げた。2018年1位の上茶谷 大河も1年目に7勝を挙げ即戦力としての働きを見せており、1年目から結果を残せる大卒投手を毎年指名してきたDeNAのドラフト戦略は見事だ。

 さらに、2018年3位の大貫 晋一はチームトップの10勝を挙げ開花。ルーキーの坂本 裕哉は新人では森下 暢仁(10勝)に次ぐ4勝を挙げ、伊勢 大夢は33試合に登板し防御率1.80と圧巻の成績を残した。

 近年の上位指名の投手たちは概ね結果が出ていると言えるが、”2年目のジンクス”という言葉がちらつく。伊勢や坂本、大貫は昨シーズン以上の成績を残していけるか注目していきたい。

 そして今年も1位に明治大の右腕・入江 大生、3位に横浜の左腕・松本 隆之介を上位で指名。先輩たちに続けるか期待だ。

(文:藤木 拓弥

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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