【選手名鑑】140キロ投手4人、スイングスピード140キロ以上の打者が多数。優勝候補・県立岐阜商の戦力を徹底分析
県立岐阜商の選手を紹介!
2018年により監督に就任した鍛治 舍巧氏の力もあって、年々力が増してきた県立岐阜商。2年連続で東海大会準優勝という結果ではあるものの、今年のチームは投打にわたって戦力が整っている。
選抜出場権を掴み、春の大舞台でどういった野球を展開するのか。その戦いぶりに注目集まるチームの注目選手たちを見ていきたい。
<東海大会決勝 中京大中京>
1番 中 中西流空(岐阜中央ボーイズ出身)
2番 三 宇佐美佑典(メントーズ出身)
3番 一 梅村豪(愛知尾州ボーイズ出身)
4番 捕 髙木翔斗(岐阜フェニックス出身)
5番 二 山本晃楓(西濃ボーイズ出身)
6番 投 松野匠馬(愛知名港ボーイズ出身)
7番 左 加納充翔(メントーズ出身)
8番 右 後藤 耀介(関ボーイズ出身)
9番 遊 湊将悟(岐阜青山ボーイズ出身)
野崎慎裕
大島成憧
小西彩翔
行方丈
古賀太智
内藤大輔
大野倫永
石原 英弥
廣部 嵩典
伊藤 颯希
清水 亮汰
今年の県立岐阜商は経験豊富なバッテリーがポイントを握る。エース・野崎 慎裕は最速144キロを計測するという直球と、2種類のスライダーにチェンジアップを使う。それを巧みな投球術で投げ込み、タイミングを外して打者を翻弄する。1年生の春からベンチ入りを果たし、多くの試合で登板し続けており、昨秋の東海大会は3試合すべてに登板。防御率1.86という数字が残っており、経験値は十分。現在は1週間600球の球数制限でスタミナ強化を図りながら、さらなるレベルアップに打ち込んでいる。昨夏の甲子園交流試合では先発しながらも早々に降板という悔しい結果に終わった。甲子園で味わった悔しさを甲子園で返すべく、選抜まで練習を重ねる。
打線を牽引するのは4番・捕手の髙木 翔斗。小学生の時には中日ドラゴンズジュニアに選出。中学時代は全国大会を経験するなど豊富な経験を積んで県立岐阜商へ進学。1年生春から公式戦デビューを果たすと、高校通算16本塁打まで積み重ねた。守ってもキャッチャーとして二塁送球最速1.85秒を記録しており、世代を代表す強肩強打の捕手として攻守でチームを牽引している。秋季大会では打率.250ではあるものの、チームトップの打点3と4番の務めを果たしており、春以降も活躍することが考えられる。
ただ今年の県立岐阜商はチーム全体のレベルが高い。秋季大会のメンバーだけで見れば、松野 匠馬など投手陣4名は全員が140キロ超のボールを持ち、打者陣も打率.500の湊 将悟はじめスイングスピードは全員140キロ以上の数字を叩き出す能力を持っている。公立校で練習時間の制限がある中で、鍛冶舍監督が最大効率を図りながら練習メニューを組んだことでチームのレベルアップをしてきたのだ。
出場する32校の中でもトップクラスの戦力を持つ県立岐阜商。甲子園の舞台で県岐商旋風を巻き起こすのか期待したい。
(文:田中 裕毅)
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