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史上最年少100セーブ100ホールド・森 唯斗(福岡ソフトバンクホークス) その出身チームに『第2の森唯斗』出現!

2020.10.13

史上最年少100セーブ100ホールド・森 唯斗(福岡ソフトバンクホークス) その出身チームに『第2の森唯斗』出現! | 高校野球ドットコム
中国地区予選3試合連続32回完投のタフネスぶりを見せた三菱自動車倉敷オーシャンズ・廣畑敦也(帝京大卒1年目)

 10月11日(日)千葉ロッテマリーンズとの首位攻防戦でセーブを挙げ、史上最年少28歳での100セーブ・100ホールドを達成した森 唯斗投手(福岡ソフトバンクホークス)。海部(徳島)から三菱自動車倉敷オーシャンズでの4年間を経て2013年ドラフト2位で入団。

 以来、176センチのサイズにもかかわらず長期故障離脱もなく果たした7年目・396試合での快挙達成は、身長が大きくない投手たちにも大きな勇気を与えています。

 そして実は今、森投手の所属チームだった三菱自動車倉敷オーシャンズには「第2の森唯斗」が出現しようとしています。帝京大卒のルーキー・廣畑 敦也がその人です。

 174センチ79キロの小さな身体にもかかわらず放たれるストレートは最速151キロ。常時140キロ中盤から後半。フォークに近い軌道で落ちる130キロを超える縦スライダーや、横スライダー、カーブの精度も高いものがあり、そして何よりも評価できるのは首藤 章太監督いわく「肉体的にも精神的にもタフ」と語る森唯斗投手にも通じるハートの強さ。

 9月28日(月)から10月4日(月)まで広島県東広島市の[stadium]東広島アクアスタジアム[/stadium]で開催された「第91回都市対抗野球大会」中国地区予選で、その力は存分に発揮されました。

 廣畑投手はグループリーグ2戦目の福山市代表・ツネイシブルーパイレーツ戦では最速150キロ・延長12回159球を投げ8安打5奪三振1四球で12個の0を並べると、決勝トーナメント準決勝の広島市・JR西日本戦では10安打を浴びながらも6奪三振無四球で完封。

 そして再びJR西日本をあいまみえた第2代表決定戦では2本塁打を浴びながらも粘りに粘り、延長11回表、味方の6得点を引き出すことに。大会を通じても3試合先発で32回443球を投げ被安打31・16奪三振・四球わずかに5で防御率1.41。

 「大学時代にはこんなに長いイニングを投げたことがなかった中で、いいところ悪いところが把握できたのは次の目標を見据える上で大きかったです」と本人は笑顔の中にも冷静ですが、三菱自動車倉敷オーシャンズ時代もほぼ毎試合、投げて投げて投げまくっていた森 唯斗投手の系譜を継ぎながら、森投手ですら達成できなかった16年ぶり8回目の都市対抗出場権獲得の救世主に。ルーキーでの大会敢闘賞受賞は見事の一語でした。

 「お世話になった地元(岡山市立京山中~玉野光南高出身)に恩返しをして2年でプロに行く」を誓い、三菱自動車倉敷オーシャンズに入社後は「森さんのような実力があればプロに入れることはわかっているので、そこに近づけるように」と明確な目標を掲げて日々研鑽を積む廣畑 敦也

 「都市対抗出場でやっと兄を超えるものができました」と笑う森 唯斗投手の弟・森 祐大海部高卒6年目)とのバッテリー含め「第2の森唯斗」の今後には要注目です。

(取材=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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