9月の好調を維持する高部瑛斗(東海大甲府出身)東都の安打製造機は1軍定着となるか
左から立花 海空、吉野龍生、木村大成、中井侃樹
新型コロナウイルスの影響で大幅に選手を入れ替えて首位・福岡ソフトバンクを追いかけている千葉ロッテマリーンズ。チームにとっては大きな痛手かもしれないが、2軍で腕を磨いていた選手たちにとってはチャンスと捉えられる。この機会を逃すまいと奮闘している1人にルーキー・高部瑛斗(東海大甲府出身)がいる。
10月6日のオリックス・バファローズ戦にスタメン出場を果たした高部。先発の山本由伸(都城出身)の投球を前にヒットを出すことはできなかったが、9日の福岡ソフトバンクホークス戦では代打で出場して初ヒットを記録した。
9月はファームで65打数28安打で打率.431という圧巻の成績。出塁率でも.456を記録しており、ファーム月間MVP賞を受賞した。また、シーズン通じても結果を残している。
56試合出場 144打数53安打 1本塁打 14打点 13盗塁
打率.368 出塁率.397 長打率.451 OPS.848
規定打席に到達していないためランキングには名前がないが、チーム内で比較をしてもトップクラスの成績を残している。1軍のレベルに順応することが出来れば、定位置確保も可能ではないだろうか。
国士舘大時代には東都の2部リーグ歴代最多安打を塗り替えた実績を引っさげてプロの世界へ飛び込んできた。ドラフト直前に語っていた「子どもから憧れる選手」という将来の選手像に向かって、1軍初ヒットを皮切りに結果を残してアピールを続けていきたい。
(記事=田中 裕毅)