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急浮上の最速153キロ右腕・加藤翼(帝京大可児)の長所は?

2020.07.31

急浮上の最速153キロ右腕・加藤翼(帝京大可児)の長所は? | 高校野球ドットコム
加藤翼(帝京大可児)

 この夏にかけてドラフト候補として注目度が急上昇しているのが、帝京大可児の加藤翼投手である。この7月で最速153キロまでアップした投手である。その加藤の投球に迫っていきたい。

 まず加藤の投球を見て感じたのはいかに体の中にある力をうまく伝えるのが良くわかる。

 ノーワインドアップから始動し、左足をゆったりと挙げて、重心をそれほど下げず、左腕のグラブを少し上げて、半身にした状態は、千賀滉大と似たところがあり、テークバックをとってから腕を振るまでの回旋が非常に速い。178センチ75キロと細身に見えても、体の中に秘めた力を伝えるのが非常にうまい投手だといえる。

 加藤は体幹など体の機能的な部分を重点的にトレーニングをしてきたのか、ほかのドラフト候補の投手と比べても、腕の振りや体の回転が抜群に速い。いずれは155キロ前後も狙える器ではないだろうか。

 惜しくも9回にホームランを打たれたが、153キロをマークした速球は威力抜群。今年の高校生でもトップクラスの球威、回転数を誇る投手だろう。

 この試合は速球中心だったが、変化球の精度も高いようだ。

 ドラフト会議へ向けて楽しみな逸材。名前を呼ばれることを期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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